俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

麦の芽

2008-12-16 | 俳句・冬・植物


麦の芽の縞なすは波頭とも

冬枯の中、麦の芽は青々として寒さに耐えている。霜や雪にも耐え、少しずつ丈を伸ばして春を迎える。麦の畝がいくつもあり縞をなしていると、まるで次々と押し寄せてくる波頭を見ているように感じた。そして、力をもらった。

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麦の芽の向かうに白き蔵ありぬ


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枯菊

2008-12-15 | 俳句・冬・植物


枯菊をひとり焚きたき夕べかな

菊は立ち尽くしたまま徐々に花の色を失い枯れる。枯れた花がいつまでも茎の上についているので、美しかった盛りが偲ばれ、哀れ深い。少し孤独を覚える夕暮れは、ひとりで枯菊を焚いてみたくなった。

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枯菊を焚きし焔にひと恋へり


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ブロッコリ

2008-12-14 | 俳句・冬・植物


畑にまだあり採り頃のブロッコリ

ブロッコリは洋食の付け合わせに出ることが多い。青々として見た目にもよいし、ビタミンCやカロチンなど栄養価も高い。また、柔らかな歯ざわりもよいし、美味しい。今では日本の食卓にも馴染んでいるので、ブロッコリを栽培する農家も多くなった。畑には収穫されてもよいような美味しそうなブロッコリが生っていた。

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シベリアの塩振つて茹でブロッコリ


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南天の実

2008-12-13 | 俳句・冬・植物


日を受けてをれば近づき実南天

メギ科の常緑低木。晩秋から冬にかけて実が赤く熟すので、秋の季語としている歳時記もある。南天は難を転ずる意から正月の生け花に用いられる。南天の実に日が当たると真っ赤によく映える。つい惹かれて近くに寄ってみることになる。

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実南天記憶は少年たりし日へ


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冬木立

2008-12-12 | 俳句・冬・植物


犬連れて男のきたり冬木立

葉の落ちた寒々とした冬木の群。葉の落ちた冬木に横から朝日が当たると、その樹肌が輝いて美しく見える。冬ならではの光景にしばし見とれていると、耳の垂れた洋種の犬を連れた男が朝の散歩にやってきた。犬に曳かれながら、冬木立の間を縫うようにして去って行った。

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冬木立無言の時を大切に


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