俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

2017-01-21 | 俳句・冬・地理




結氷の池に遊べる鳥もなし



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水が氷点下で凝固したものをいう。

厳寒の地では河川や湖沼、さらに海までも凍る。







氷の表面がまるで鏡のように見えることを「氷面鏡(ひもか

がみ)」という。







池が一部氷っていた。

その周辺では、水鳥の遊ぶ姿は全く見られなかった。






氷上に飛ばされし枝乗つてをり



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大寒

2017-01-20 | 俳句・冬・時候




大寒の畑に人影なかりけり



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二十四節気の一つ。

太陽の黄経が300度に達したときで、陽暦1月20日頃に当たる。







一年中で寒さが最も厳しい時季である。

この頃、寒稽古の真っ盛りで、柔道、剣道、弓道、空手など

の道場では、寒さの中で気合を入れての稽古が行われる。







大寒らしく、寒雲が垂れ込め、寒い一日となった。

畑には人影が全く見られなかった。






大寒や欅はけふも天をさし



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枯芒

2017-01-19 | 俳句・冬・植物




一日を終ふる安けさ枯芒



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穂も葉も枯れつくした芒をいう。







枯れた穂が風に吹かれるさまは淋しげであるが、また一種

の趣もある。







夕日が沈む頃、一日が無事に終わることへの安堵感が生

まれる。

枯芒が夕日に輝くのを見ると、一層その感がある。






望遠レンズ池に並べり枯芒



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寒林

2017-01-18 | 俳句・冬・植物




寒林に入りて南北失ひぬ



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落葉樹が葉を落とし尽くした冬の林をいう。







「冬木立」も似たような季語だが、「寒林」は林という広がりと

寒さを含んでいる。







寒林の中に入って歩くと、いつしか方向が解らなくなってしま

った。






寒林の暮れてひとりの径かな



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冬芽

2017-01-17 | 俳句・冬・植物




武蔵野の夕日まみれや冬木の芽



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夏から秋にかけて作られ、越冬する芽をいう。







寒さに耐えられるように固い鱗片で覆われている。







武蔵野の夕日が冬木の芽に差して、冬芽は夕日を纏って

いるように見えた。






輝きて雀寄せたる冬芽かな



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