俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

冬夕焼

2017-01-16 | 俳句・冬・天文




髪切つて出づれば街や寒夕焼



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「夕焼」は夏の季語だが、冬にも夕焼が見られる。

冬の夕焼は時間的に短く、色も淡い。

そこに別の哀れも生ずる。







ヘアサロンで髪を切って外に出ると、街は冬の夕焼となっていた。

見ている傍から雲が流れて消えて行った。






ヘリコプター寒夕焼の中を過ぐ



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鳰(かいつぶり)

2017-01-15 | 俳句・冬・動物


冠かいつぶり


鳰潜く十も数へぬうちにまた



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カイツブリ科の水鳥。







潜水が得意で、魚を獲る。

こげ茶色の体で、鳩よりやや小さい。







留鳥だが、冬の池沼で目につくこと、同じカイツブリ科で冬

鳥として渡来する羽白かいつぶり、冠かいつぶりなどがある

ことから冬の季語とされる。







池にかいつぶりがいた。

一瞬にして水中に潜ったかと思ったら、別のところから出て

きた。

十も数えぬうちにまた潜ってしまった。

これをずっと繰り返してた。






番(つがひ)らし水路を進むかいつぶり



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水仙

2017-01-14 | 俳句・冬・植物




暫くは寄りて膝折り水仙花



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ヒガンバナ科の多年草。

地中海沿岸原産。

海岸近くに群生する。







剣状の葉の中に真っ直ぐな花茎を立て、その先端に数輪の

花を横向きにつける。

白色六弁の花冠の中央に、黄色い盃形の副花冠がある。

年末から早春にかけて咲き、花は清楚で清楚で香りが高い。







水仙が咲いていた。

近寄って膝を折り、暫く水仙を眺めていた。






来し方を思ふ水仙香りゐて



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冬菜

2017-01-13 | 俳句・冬・植物




夕日透く葉裏となりぬ冬菜畑



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冬に収穫する菜類の総称。

白菜、小松菜、水菜などがある。

辺りが枯れるなかで、冬菜の緑は鮮明である。







冬菜畑があった。

傾いた日が葉裏を透き通り、明るく見えていた。






一面の冬菜にパワー貰ひけり



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寒月

2017-01-12 | 俳句・冬・天文




イタリアンバロック聴きて寒の月



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寒々と冴えた寒中の月をいう。







窓を開けると寒満月が明るく寒々と照らしていた。

その時、偶々ヴィヴァルディなどのイタリアのバロック音楽を

聴いてた。






寒満月彼の世の光かもしれず



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