俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

日向水木

2023-03-26 | 俳句・春・植物

 

 

池に来て暮れたる日向水木かな

 

 

 

 

 

 

マンサク科の落葉低木。

 

 

 

 

 

 

近畿地方の北部山地に自生する。

庭木として植えられる。

 

 

 

 

 

 

三月頃、葉に先立って淡黄色の花を二、三個ずつ下向きにつける。

土佐水木に似るが、枝が細く、花や葉が小振り。

 

 

 

 

 

 

池のあるところにきたとき、日が暮れてきた。

そこに、沢山の日向水木が咲いていた。

 

 

 

 

 

日向水木小学生の連なりて

 

 

 

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沈丁花

2023-03-25 | 俳句・春・植物

 

 

メモリアルパーク沈丁香らせて

 

 

 

 

 

 

ジンチョウゲ科の常緑低木。

中国原産。

漢名は瑞香。

庭木や垣根として植えられる。

 

 

 

 

 

 

三~四月頃、枝先に十~二十個の花を球状につける。

星形の花弁のように見えるのは蕚片。

外面が紫紅色、内面が白色の肉質で四弁に分かれて開く。

白色種もある。

甘く強い香りが特徴。

 

 

 

 

 

 

「沈丁花」は和名で、沈香と丁字の香りを併せ持つからとも、香りは沈香で花の形は丁字であるからともいわれる。

 

 

 

 

 

 

メモリアルパーク(公園墓地)の前を通った。

その入り口に沈丁花が香っていた。

 

 

 

 

 

けふ一日生かされて白沈丁花

 

 

 

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花の雨

2023-03-25 | 俳句・春・天文

 

 

花の雨直売所には何もなく

 

 

 

 

 

 

桜の花に降る雨、あるいは花時に降る雨をいう。

 

 

 

 

 

 

これから花見を楽しもうとする人には、花を散らさないで欲しいと願う雨である。

 

 

 

 

 

 

花も終わりの頃に降る雨には、今年の花ももう終わりだなあと断念させるものがある。

 

 

 

 

 

 

花の雨が降っていた。

雨の所為か、いつも野菜を売っている無人の産地直売所には、何も置かれていなかった。

 

 

 

 

 

打ちつ放しゴルフの音や花の雨

 

 

 

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芽吹く

2023-03-23 | 俳句・春・植物

 

 

水飲み場上の欅の芽吹きけり

 

 

 

 

 

 

春に木の芽が吹くように出ることをいう。

 

 

 

 

 

 

「芽立ち」は芽が形となって現れ出ることをいう。

 

 

 

 

 

 

「芽ぐむ」も同様に、草木が芽を出すことをいう。

 

 

 

 

 

 

公園の水飲み場で子供たちが水を飲んだり、手を洗ったりしている。

その上の欅が芽吹いていた。

 

 

 

 

 

芽吹く木々ジョギングコース歩きけり

 

 

 

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雪柳

2023-03-22 | 俳句・春・植物

 

 

鯉のゐる川に垂れをり雪柳

 

 

 

 

 

 

バラ科の落葉低木。

中国原産とされる。

 

 

 

 

 

 

庭や公園に植えられるが、川岸の岩場などに自生も見られる。

 

 

 

 

 

 

三~四月、細かな白い五弁花を小枝の節ごとに密につけ、雪が積もったように見える。

そのためこの名がある。

 

 

 

 

 

 

川に鯉が泳いでいた。

その川へ満開になった雪柳が垂れていた。

 

 

 

 

 

川の上(へ)の夕日に安堵小米花

 

 

 

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