俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

柿若葉

2023-05-16 | 俳句・夏・植物

 

 

自転車に乗つてポストへ柿若葉

 

 

 

 

 

 

柿の若葉のこと。

 

 

 

 

 

 

新鮮さを感じさせる萌黄色である。

いかにも若々しく明るくて力強い感じである。

 

 

 

 

 

 

葉は艶があり、柔らかである。

 

 

 

 

 

 

青空に柿若葉が輝いていた。

その脇を通って、自転車でポストへと走った。

 

 

 

 

 

柿若葉腹ごなしとふ散歩して

 

 

 

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茨の花

2023-05-15 | 俳句・夏・植物

 

 

花いばら晴るれば足の軽くなり

 

 

 

 

 

 

バラ科の落葉低木。

日本全土の山野に自生する。

 

 

 

 

 

 

五月頃、枝先に芳香のある白い五弁花を円錐状に多数つける。

 

 

 

 

 

 

果実は球形で、秋には赤く熟し、薬用とされる。

 

 

 

 

 

 

散策していると道端に茨の花が咲いていた。

晴れると茨の花が生き生きとしているように、こちらも足が軽くなったように感じられた。

 

 

 

 

 

川堤下りて野茨眩しみぬ

 

 

 

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草苺

2023-05-14 | 俳句・夏・植物

 

 

草苺ふふみてありぬ日の温み

 

 

 

 

 

 

バラ科の小低木。

 

 

 

 

 

 

本州以南の山野や藪などに自生する。

 

 

 

 

 

 

四月頃、枝先に白色の五弁花をつけ、花のあと夏に球形の赤い実を生らせる。

実は食すことができる。

 

 

 

 

 

 

道端に草苺が熟して真っ赤になっていた。

美味しそうなので一つ摘んで食べてみた。

すると、その草苺には日の温みがあった。

 

 

 

 

 

宝石のごと坂道の草苺

 

 

 

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紫蘭

2023-05-13 | 俳句・夏・植物

 

 

橋めざし歩いてをれば紫蘭かな

 

 

 

 

 

 

ラン科の多年草。

 

 

 

 

 

 

関東以西から朝鮮半島、中国の湿原や草原に自生するが、観賞用に庭に植えられもする。

 

 

 

 

 

 

四~六月頃、三十~五十センチの花茎を伸ばして、紅紫色の花を五、六個つける。

 

 

 

 

 

 

遠くにある橋を目指して川沿いを歩いていた。

すると道端に紫蘭が美しく咲いていた。

 

 

 

 

 

紫蘭咲く前をじやれ合ふ犬二匹

 

 

 

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葉桜

2023-05-12 | 俳句・夏・植物

 

 

葉桜や釣人いつも一人ゐて

 

 

 

 

 

 

桜の若葉をいう。

 

 

 

 

 

 

桜は花が散ると若葉が出始め、五月には青葉となり、葉は緑色を深めてゆく。

「花は葉に」ともいうが、夏の季語であり、春の季語ではない。

 

 

 

 

 

 

日の光に透けた葉桜はことに美しい。

 

 

 

 

 

 

川堤の道の桜が葉桜となっていた。

その下の川にいつも一人の釣り人がいた。

 

 

 

 

 

葉桜の下を自転車抜けにけり

 

 

 

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