俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

赤のまんま

2024-10-21 | 俳句・秋・植物

 

 

赤のまま米軍基地の細道に

 

 

 

 

 

 

タデ科の一年草。

犬蓼の別称。

 

 

 

 

 

 

夏から秋にかけて花穂に赤い花弁をもたない小花をびっしりとつける。

今年は十月になって咲いた。

 

 

 

 

 

 

子供たちがままごとなどにこの粒々の花をしごき取って、赤飯になぞらえていたのでこの名がある。

 

 

 

 

 

 

米軍基地の間に細道が通っていて歩くことができる。

散策路として歩いていくと、道には赤のままが沢山咲いていた。

 

 

 

 

 

尾を振つて大型犬や赤のまま

 

 

 

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烏瓜

2024-10-20 | 俳句・秋・植物

 

 

烏瓜引いてはみしが離しけり

 

 

 

 

 

 

ウリ科の蔓性多年草。

雌雄異株。

林や藪に見られる。

 

 

 

 

 

 

細い茎は巻きひげで傍らのものに巻きつき、高いところまで伸びる。

秋に瓜に似た実をつける。

初めは縞のある緑色だが、熟れると朱赤色になる。

 

 

 

 

 

 

種子が結び文の形をしているので、玉章(たまずさ)とも呼ばれる。

 

 

 

 

 

 

藪に烏瓜が垂れ下がっていた。

取ろうと思って引いてはみたが、やはりここにあるのがよいと思い、手を離した。

 

 

 

 

 

朱の深くなる楽しさよ烏瓜

 

 

 

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溝蕎麦

2024-10-19 | 俳句・秋・植物

 

 

溝蕎麦や夕暮れに日の差してきて

 

 

 

 

 

 

タデ科の一年草。

水辺や湿地に群生する。

 

 

 

 

 

 

八~十月、茎上に分枝して、十個内外の小花を先端に群がりつける。

今年は十月になって咲きだした。

 

 

 

 

 

 

花色は、白、淡紅色、淡緑色などがある。

 

 

 

 

 

 

川縁に溝蕎麦が群生して花をつけていた。

夕暮れ時になって、雲間から溝蕎麦が咲く川へ日が差してきた。

 

 

 

 

 

溝蕎麦の前の釣り竿弧をなせり

 

 

 

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臭木の実

2024-10-18 | 俳句・秋・植物

 

 

夕日さす用水沿ひの臭木の実

 

 

 

 

 

 

臭木の実は直径六~七ミリの球形で、晩秋、光沢のある藍色に熟す。

 

 

 

 

 

 

赤色の萼は、果期には星の形に開いて鮮やかな紅紫色になる。

 

 

 

 

 

 

実は小鳥が好んで食べにくる。

 

 

 

 

 

 

用水沿いの道を歩いていると臭木の実が生っていた。

そこに夕日が当たっていた。

 

 

 

 

 

橋渡りきれば地蔵やくさぎの実

 

 

 

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小紫

2024-10-17 | 俳句・秋・植物

 

 

小式部や瀬音の響く道にきて

 

 

 

 

 

 

クマツヅラ科ムラサキシキブ属の落葉低木。

山中の湿地に自生し、庭木ともする。

 

 

 

 

 

 

七~八月、葉腋に淡紫色の小花を多数つけ、秋、球形の液果が紫色に熟す。

 

 

 

 

 

 

紫式部は山野の暖地に自生する。

実の白い品種は白式部である。

 

 

 

 

 

 

川沿いを歩いてくると瀬音が高く響くところがあった。

そこに小式部の実が生っていた。

 

 

 

 

 

毛筆と俳画の便り小むらさき

 

 

 

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