毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

桜を見に行く   2011年3月28日(月)  No.98

2011-03-28 19:13:14 | 中国事情
 福島原子力発電所の状態がとても気になる。
昨日、奇跡的にスムーズにhttp://www.videonews.comの「あえて最悪のシナリオを想定して対策を立てる」(3月25日のもの)を見ることができた。(普段はこうした動画はブチブチに切れて、とてもじゃないが見続けようという気になれない)
今日のNHKのネットニュースを見ると、事態はその「最悪のシナリオ」と言われているものに酷似している。
そのビデオに電話出演した京大熊取原子炉実験所助教の小出裕章さんの説明は、とても説得力がある。まだ見られていない方は、ぜひ!
 放射性物質の流出が、だらだらと何ヶ月か続く可能性があるとき、次にしなければならないのは、もれ具合の数値のできるだけ正確な発表と、その数値レベルでは、どのような行動をするのが安全のために必要なのかを、みんなに伝えることだろう。政府・原子力保安院・東電が、くれぐれも嘘偽りなく迅速に正しい情報と方針を発表することを、ひたすら願っている。
被爆した3人の作業員が退院したとのニュースはホッとするが、後遺症の心配も全くないような医師の説明(これもネットニュースで読んだだけだけど)に、(ほんとか?)とつい疑念が湧く。疑心暗鬼は本当に過重なストレスをうむので、神経をそっちばかりに向けないように気をつけている。
 

 日常のなすべきことと言えば、学校の仕事だ。私は日本語教師なんだった。
しかし、2学期はたったの8時間しか授業がない。それでも給料は1学期と同じだ。申し訳ないような気持ちになるこの貧乏性。なので、授業以外にも学生のニーズに応え、マンツーマン会話やグループ会話の時間を作っている。積極的に申し込んだ者勝ちだ。

 今日の午後は、2年生の元気者たちとキャンパスの「林業科学技術院」というところにお花見に出かけた。(どうせたいしたことないわ。あの宿舎タイプの桜だろうし~)と、2,3本の細々とした桜の木を想像して行った。途中、2年生たちが、必死で「う~、あ~」と日本語を話すのが可愛くてたまらない。理知的で静かな3年生に比べ、2年生は元気はつらつ、声がでかい。
今日は南昌にしては珍しく、麗らかな気持ちのいい陽気だ。女の子たちは平井堅の「古時計」や他の歌を歌いながらブラブラ歩いていった。

 10分ほど歩いたところに、やっぱりたくさんとは言えない本数の、桜、桃の若木が、それでも精一杯花を咲かせていた。(こんなに小さい木なのに、花盛りにして、エライ!)と言いたくなるような可愛い木もあった。木の下を見ると、日本の関西でもお馴染みのオオイヌノフグリ、オランダミミナグサ、カタバミ、オオバコなどが地面を覆って元気に育っている。セイタカアワダチソウまである。雑草を見ると、なぜかほっとする。北海道の山奥の草生す土地暮らしが骨の髄まで染みついているからだろうか。

 さらに奥に進むと、椿・さざんか園があり、そのまた奥に大きい池があり、その周りに咲いていたのが、ソメイヨシノだった。一本、二本ではない。全部で二十本はあるだろう。やはり桜の木はある程度背が高くないとね~。
2年生たちは、「おお~!」「きれい!」と大喜びだった。桜を見に来た地元の人たち何組かとすれ違い、私と「ニーハオ」「ニーハオ」と挨拶し合うのまで、いちいち「わ~、すごい!」と大騒ぎしている。
ちょっと言っとくけど私の実力は「ニーハオ」だけちゃうで。

 池の周りには、軍人用の軍事訓練用遊具じゃない用具が置いてある所もあった。しかし、パッと見、どう見ても遊園地の遊具かアスレチックみたいだ。
ひとしきり、それで遊ぶ学生達を眺めて、またまた(なんて可愛い!)と思う。日本の中学生ぐらいの雰囲気だ。
 たっぷり2時間半、遊んだり、散歩したりして、麦廬園キャンパスに戻ってきた。自然と元気はつらつな子達に包まれ、ものすごくいい気分転換になった。
コメント (2)
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