毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「中国の先生たちは強い」 2012年11月1日(木) No.491

2012-11-01 20:48:46 | 中国事情
「日本語?! この売国奴が!」
とチャットやミニブログで口汚く罵られる悔しさ、悲しさに耐え、
学生たちは勉強している。

一方、
日本語学科の先生たちはどうだろうか。
やはり、世間の目は厳しいものがあるのでは?
と心配していたところ、
ナント!
中国人の先生たちったら、
吹きすさぶ世間の反日の風をものともせず、
この大学の大学院に日本語学科を作る話を進めているとのこと。
まだ先生が見つからないので本格的に決められないが、
来年か再来年をメドに、と聞いて、
かなり本気であることが分かった。

さすが中国の民だ。
こんな状況でも、(そのうちまた収まるわい)と、
どんと構えているんだなあ。

この姿に、
母が生きていた頃語ってくれた話の中の中国の人々の姿が重なる。

1945年の敗戦時、山東省の日本軍下請け石炭会社で働いていた父は、
母を連れて生きて帰れるかどうかの厳しい状況だったが
翌1946年2月に何とか引揚げることができた。
その際、我が父母は、石をぶつけられるどころか、
逆に、近所の人たちから餞別をもらい、
リュックサックにギュウギュウ詰めに食べ物を入れられ、
「平和になったら、また遊びに来いよ~!」
と言って、手を振ってもらい、別れたという。
「中国は、昔から、戦い、平和、の繰り返しだ。
きっとそのうちまた落ち着くから。」
とも。
この話は、母が亡くなる直前まで何度も聞かされたものだ。


反日デモで
「日本人は皆殺せ!」と叫ぶ中国人の数より、
(そのうちまた落ち着くわい)と思って、
淡々といつもどおり暮らしている中国人の人数の方が、
文句なし、圧倒的に多いことが
ここ中国にいれば実感できる。





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