毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「校内日本語コーナー参加者の声」 2012年11月26日(月) No.516

2012-11-26 11:01:45 | 中国事情
10月から再開した校内日本語コーナー(日本語会話クラブ)。
勉強に追われているはずの三年生がたくさん参加しているのが、とても嬉しい。
実は、机上の学習だけではちっとも日本語を話せるようにはならない。
日本語学習における最後の総仕上げが、
この日本語コーナーであると言える。
それに比して、時間に余裕がある二年生の参加者が多いとは決して言えない。
せっかくのチャンスを溝(どぶ)に捨てているのだ。

日本語は話せば話すほど、流暢に話せるようになる。
筋肉トレーニングと全く同じだ。
(ああ、明日の朝起きたら、突然に日本語が上手になっていたらいいなあ)
と思っている全ての学生諸君、
言っとくけどそれは無理です。[+д+]/
筋トレに励むしか上手くなる道はないのです。

というわけで、
三年生になって、初めて、日本語コーナーに参加した董光輝さんの作文を紹介しよう。
後輩にとって非常に参考になる内容だと思う。

  「日本語コーナーに参加して」 董光輝

三年生なのに、まだ日本語コーナーへ一回も行ったことがなかった。
「珍しいな」と冗談で言われたが、心から恥ずかしくて仕方がなかった。
二年生の時、日本語コーナーが初めて開かれた。
周りの多くの人々は毎度出席していた。
行く前に、必ず私に、
「董さん、一緒に行きましょうか。」
と聞いてくれた。
その時私は、日本語の文法とか、アクセントとか、聴解とか、すなわち、日本語についての能力は、大変低かったので、自信や勇気が全然なかった。
だから、私は
「そのような所は優秀な人の舞台だ。僕のような人間がそこに行ったら、ただぼんやりと傍にいるだけだろう。」
と答えた。
「いえいえ、そんなことはないよ。そこは優秀な人と会話することで、自分の実力を上げる機会にするものです。優秀者のレベルを追いかける機会ではないでしょう。」
とその友人は私を批評した。
とは言え、その一年間は最後まで一回も行かなかった。
あっという間に三年生になっちゃった。卒業時期に近づく。
日本語学科の学生とあろう者が、日本語コーナーへ一回も行かなかったなんて、恥ずかしいったらありゃしないですよね。
そこで、今学期は恥をかいても、日本語コーナーに行かなければならないと思った。
先週から日本語コーナーが始まった。
クラスメートに連れられて、「危険な旅」とも言える、私の初めての日本語コーナーに行った。
怖い雰囲気かと思いきや、活気があって、面白い場所だったよ。
皆は親切だし、熱心さを持って、分からないことがあっても、バカにされなかっただけでなく、手伝ってくれた。
自信と勇気が、以前より一気に増した。
そして、聴解と会話能力がちょっと進歩してきた。
そんな良いところだよ、日本語コーナーは。
今回の日本語コーナーへの参加体験は僕にとって、忘れてはならないことだ。
いつも(他の人は自分よりもっと優秀だ)と思っていた。
機会があっても、自信と勇気が足りなくて、チャンスをキャッチすることができなかった。
実は、優秀な者でなければ、さらに勇気と自信が必要なのである。
なぜかと言うと、自信と勇気なしに進歩は求められず、
したがって、いつになっても優秀な者になることができないからだ。
コメント
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