毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「外国語学院の新入生歓迎会を観てきた」 2012年11月10日(土) No.500

2012-11-10 22:28:19 | 中国事情
ふう、やれやれ。
宿舎にさっき帰ってきたばかりだ。
土曜の夜にどこを浮かれて・・・と思うなかれ。
我が財経大学外国語学院(英語学科と日本語学科がある)の新入生歓迎会に招待されたので行ってきたのだ。
夜7時からというので、麦盧キャンパスと宿舎の車の送迎は新平老師が引き受けてくださった。
大学はいまだに日本人教師の安全対策を考慮してくれているのである。
ありがたいことだ。
大学院に進学した楼晨けつさんも誘って一緒に行った。
彼女は昨年のこの歓迎会で浴衣姿で司会をしたのだが、
あれからもう一年が過ぎたとは!

さて、どんな会だったかというと、
1年から4年までの学生たちが入れ替わり立ち代り出演して、
歌ったり踊ったり、二胡や琴などの演奏や漫才、劇などを繰り広げる
盛りだくさんのショーである。
貸衣装屋さんでステージ衣装を整え、メイクもバッチリ。
かなり本格的だ。
それだけでなく、
なんと先生方も大変積極的で、
英語学科の老師たちは総動員でプログラムの第一番に中国風ダンスを披露し、
ロシア語担当の先生の「カチューシャ」(もちろんロシア語)
学院副院長の何だか知らないがドイツ語の歌、
学院共産党副書記(学院で2番目にエライ人らしい)の社交ダンス、
英語の先生の独唱「Don't Cry For Me Argentina」
など盛りだくさんの出し物を見せていただいた。
自分たちの学科の先生達が出たら学生たちも喜ぶだろう。
昔、教師たち(つまり自分たち)が主役みたいに気合を入れて出演していた日本の学校の卒業茶話会を思い出した。

しかし、今夜の歓迎会出演者の中には日本語学科の先生たちが誰一人としていない。
(なぜ老師たちは歌の一曲も歌わないのか)という疑問が当然湧いた。
日本語学科の学生たちは、英語学科の半分も人数がいないのに、随分活躍していた。
片や先生方は、
今日、新平先生と私が初めて参観しただけで、今まで毎年誰も見に行きもしなかったという。
「日本語学科の先生たち、ダメじゃないですか。」
と運転してくれる老師に向かって、私は文句を言った。
「そうですね。高先生は『北国の春』が歌えますから、来年出てもらいましょう。」
と、新平老師は安全運転をしながら
どこまでも穏やかに来年の約束をしてくれた。
(「北国の春」かあ。選曲としてちょっと・・・)
私は新平老師の優しい言葉と運転に心地よく身を任せつつ、
忙しい授業の合間に一生懸命練習したに違いない出演者たちの姿を思い出して、
心を温めながら寒い宿舎に戻って来たのだった。
コメント
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