毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「『最近の子は・・・』と嘆く中国の大学生」2012年11月28日(水)No.518

2012-11-28 19:29:16 | 中国事情
日本で「最近の子は・・・」などと言う大学生がいたとしたら、
それはジョークでわざと言っていると、普通考えられるだろう。
しかし、下の作文を書いた古艶芳さんは至って真面目だ。
日本的感覚では「おばちゃんみたいに説教臭い」と思われるかも知れない。
この差はいったいどこから生じるのだろう。
50年ほど前、日々変化していた日本社会と、今の中国社会の状況が重なって見える。
日本は何を捨てて、何を拾ったんだろう。
今、日本の子どもたちは童(わらべ)うたを楽しんで歌わないんだろうか。
そんなこともないよね。

この文を読んだとき私は、
(*´∀`)←こんなふうにいつもニコニコしている古艶芳さんの顔を思い浮かべ、
(大切に育てられてきたんだろうな)と想像した。
日々刻々変化する中国。
将来、古さんがお母さんになったとき、
子どもにどんな歌を聴かせるのか、ちょっと楽しみだ。

一方、「ア、ドーモ、ドーモ」の憂歌団や喧しいジャニス=ジョプリン、
英語だから意味不明なイーグルスなどを聞かせて育ててしまった我が2名の子たちが、
とんでもなくハメを外さず育ったことに、改めてお天道様のお力添えを感じ、
空に向かって手を合わせる次第である。南無南無・・・。

   「子ども向けの歌」 古艶芳

去年、冬休みに叔父さんの家を訪ねました。
8歳の小さい従妹は、
「ねえ、姉ちゃん、一緒に遊ぼうよ。」
と言いました。
「いいよ。でも、何をして?何がおもしろい?」
と私が困っていたら、従妹はすでに上着を着て、私の手を引き、外へ出かけようとしました。
「どこへ行くの?」
「KTVに行きましょう。カラオケしましょう。」
と、私は強引に連れられて、従妹と一緒にKTVに行きました。正直言ってびっくりしました、あんな小さい子がカラオケを知っているなんて。最近の子を見くびるわけにはいきません。
そして、曲をリクエストするとき、私は従妹が童うたをリクエストすると思いきや、
「あんなレベルが低い曲はいらないの。私はポピュラーソングがいいの。」
と彼女は言いました。それを聞いて私は驚きました。
「そんな歌は君に合わないのに。その意味も分からないし、内容もふさわしくない。なんで歌いたいの?」
と聞きました。
「だって、童うたなんかつまらないから。いつもあんな曲ばかりだ。」
と言うと、直ちに歌いだしました。「荷塘月色」とか「我是小沈陽」とか、いろいろな曲を歌いました。
「すごいですね。」
と、私は感心すると同時に心配でならなかったです。(こんな小さい子にこのような低俗な文化を教えて、心身に悪い影響を与えるのではないか?健康的に成長するわけないだろう。子供向けの曲はどこ?これは初等教育にとって深刻な問題だ)と、思います。
子どもは国家の未来だと言われます。だから、子どもが健康的に成長するかどうかは、国家の未来にかかわることです。もっと子供が感動を覚える童謡を作りましょう。もっと子供にふさわしい曲を作りましょう。
これは教育家たる者の使命であり、国家の責任であると考えます。
コメント
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