下の記事を中国の大学生たちは、どう受け止めるだろう。
「アメリカ寄り」で一考だに値しないと切り捨てるには、
貴重な真実の側面を垣間見せていると、私は思うのだが。
転載記事:China Real Time Report(2012年 11月 8日 18:21 JST)
米大統領選が行われた6日、中国では多くのインターネットユーザーが
国内のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を訪れ、
選挙について状況を確認したり、コメントしていた。
その多くは、今週開始される、はるかに予測可能で、はるかに民主主義的でない
自国の指導者交代との違いを比較していた。
Agence France-Presse/Getty Images
米国のテレビがオバマ大統領の再選を宣言すると、
中国の簡易ブログサイト「新浪微博」の「注目の話題」リストで
「米大統領選でオバマ氏が勝利」という話題が急上昇し、
2400万件を超える投稿が寄せられた。
書き込みの多くはサイトを利用してオバマ氏への支持を表明するものだった。
科学的根拠のないオンライン世論調査によると、
中国では以前から大統領候補として好ましいのはオバマ大統領とされている。
だが、中国では今週後半から10年に1度の指導部交代が開始されるため、
米大統領選という機会を利用して、
自国の最高指導者を選択する上で自分たちにはいかに情報が不足しているか
についてコメントするユーザーも少なくなく、
中にはかなり辛辣(しんらつ)な書き込みもみられた。
「次のボスを選ぶことを、米国では『選挙』と呼び、
われわれは『大会を開く』という」。
中国内陸部湖南省のあるユーザーはこう書いている。
「大会」が第18回中国共産党大会を指しているのは明らかだ。
そこで、ほぼ形式的に党内投票が行われ、次期指導者が明らかにされる。
さらに別のユーザーによる次のような書き込みもあった。
「奇妙な状況:
1)われわれは自分たちのものよりも米国の選挙を気にかけている。
2)われわれは米国の大統領選の仕組みを明確に知っているが、
中国のそれについては全く知らない」。
この投稿はのちに削除された。
中国国営英字紙グローバルタイムズは米大統領選について、
フロリダ州の投票所では早い時間に訪れた一部有権者が
最大7時間も待たされる事態が発生していたと報じ、
今回の大統領選を「恥」と表した
米アトランティック紙電子版に掲載された論評を引用した。
この報道も新浪微博で嘲笑の的となり、
もっと長い時間でも中国人は喜んで待つだろうとの書き込みが多く寄せられた。
「われわれは63年待っているが、いまだに投票がどのようなものかさえ分からない。
恥ずかしいのはどっちだ?」
と、あるユーザーは匿名で記している。
(以下略)
記者: Josh Chin and Lilian Lin
http://jp.wsj.com/World/China/node_544680?reflink=Goo&gooid=nttr
「アメリカ寄り」で一考だに値しないと切り捨てるには、
貴重な真実の側面を垣間見せていると、私は思うのだが。
転載記事:China Real Time Report(2012年 11月 8日 18:21 JST)
米大統領選が行われた6日、中国では多くのインターネットユーザーが
国内のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を訪れ、
選挙について状況を確認したり、コメントしていた。
その多くは、今週開始される、はるかに予測可能で、はるかに民主主義的でない
自国の指導者交代との違いを比較していた。
Agence France-Presse/Getty Images
米国のテレビがオバマ大統領の再選を宣言すると、
中国の簡易ブログサイト「新浪微博」の「注目の話題」リストで
「米大統領選でオバマ氏が勝利」という話題が急上昇し、
2400万件を超える投稿が寄せられた。
書き込みの多くはサイトを利用してオバマ氏への支持を表明するものだった。
科学的根拠のないオンライン世論調査によると、
中国では以前から大統領候補として好ましいのはオバマ大統領とされている。
だが、中国では今週後半から10年に1度の指導部交代が開始されるため、
米大統領選という機会を利用して、
自国の最高指導者を選択する上で自分たちにはいかに情報が不足しているか
についてコメントするユーザーも少なくなく、
中にはかなり辛辣(しんらつ)な書き込みもみられた。
「次のボスを選ぶことを、米国では『選挙』と呼び、
われわれは『大会を開く』という」。
中国内陸部湖南省のあるユーザーはこう書いている。
「大会」が第18回中国共産党大会を指しているのは明らかだ。
そこで、ほぼ形式的に党内投票が行われ、次期指導者が明らかにされる。
さらに別のユーザーによる次のような書き込みもあった。
「奇妙な状況:
1)われわれは自分たちのものよりも米国の選挙を気にかけている。
2)われわれは米国の大統領選の仕組みを明確に知っているが、
中国のそれについては全く知らない」。
この投稿はのちに削除された。
中国国営英字紙グローバルタイムズは米大統領選について、
フロリダ州の投票所では早い時間に訪れた一部有権者が
最大7時間も待たされる事態が発生していたと報じ、
今回の大統領選を「恥」と表した
米アトランティック紙電子版に掲載された論評を引用した。
この報道も新浪微博で嘲笑の的となり、
もっと長い時間でも中国人は喜んで待つだろうとの書き込みが多く寄せられた。
「われわれは63年待っているが、いまだに投票がどのようなものかさえ分からない。
恥ずかしいのはどっちだ?」
と、あるユーザーは匿名で記している。
(以下略)
記者: Josh Chin and Lilian Lin
http://jp.wsj.com/World/China/node_544680?reflink=Goo&gooid=nttr