今日のひとネタ

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クラシックギターと私

2007年02月22日 | ギターと楽器のこと
 初めてクラシックギターを弾いたのは小学6年の時でした。その数ヶ月前に既にフォークギターは家にあったのですが「どうも息子達がギターが好きらしい」と思った母が知り合いから貰ってきてくれたというもの。

 それは白いクラシックギターで、どう考えても高級品ではありません。最初は黒いナイロン弦が張られていたのを今でも覚えてます。初めてそれを持った感想は「軽い」「指板が幅広い」「音が丸い」「指があんまり痛くない」など。

 あくまでもギターはクラシックギターだったのですが弾く方はフォークソングしか興味がなかったので、最初はジャカジャカ弾いてただけ。が、ある日NHK教育テレビで「ギターをひこう」という講座を見つけ、毎週見るうちになんとなく奏法としてのクラシックギターにも興味を持ちました。

 当時の講師は芳志戸幹夫先生でしたが、その後鈴木巌先生~アントニオ古賀先生~荘村清志先生あたりまで見てたと思います。印象に残ってるのは芳志戸先生の時のテーマ曲で「サルタレロ」というの。あれが弾きたかったのですが当時は楽譜が無くてだめでした。

 その後クラシックギターを本格的に習ったかというとそんなことはなく、中学の時に楽譜を見て「禁じられた遊び」を弾けるようになったくらい。それからず~っと経って16年ほど前に新しくクラシックギターを買いました。(白いギターは実家に置きっぱなしだったので)

 その時は小野リサさんが好きでボサノバが弾きたかったのですが、結局ボサノバで一応弾けるというのは「ソ・ダンソ・サンバ」だけ。(ああ、なんて中途半端な性格なのでしょう) その後そのギターは私の母にあげてしまったのでまたギターが手元からなくなったのですが、今回ヤフオクで中古クラシックギターを買ったので結構楽しみにしています。実を言うとサルタレロは楽譜も入手してあるので、これはちゃんと弾けるようになりたいと思ったり。今からなら忘年会のネタにも間に合いそうですし。

 で、後日談ですがその実家にあった白いギターは母がいとこの家にあげたらしいのですが、ある日ブリッジが本体からバリッと剥がれてしまったそうです。元々かなりの安物と見受けましたが、母が貰ってきてから30年以上経ってたので結構長持ちしたもんです。かなり可愛そうな最後ではありますが。

 また芳志戸幹夫さんはどうしてらっしゃるのかと思ったら、これがなんと既に故人。まだ若かったようですが10年ほど前に亡くなったとのこと。驚きました。彼を偲んで是非「サルタレロ」は弾けるようになりたいものだと。

 で、最後にウンチクです。クラシックギターのことをガットギターともいいますが「ガット」とは羊の腸を細くひも状にしたもののこと。それを弦にしてたのでガットギターというわけですが、今では弦はナイロン製なので「ガットギター」というのは厳密には正しくないかもしれません。

 ただし「クラシックギター」というと、ナイロン弦のギターそのものと奏法の両方の意味がありますので、ナイロン弦のギターを使ってフォークやロックを弾く場合は「ガットギター」と言いたくなる気持ちはわかります。別にフォークギターで演歌弾いても法律に触れるわけではありませんし。大正琴で明治の曲を弾くのもありですしね。(言ってることが段々無茶苦茶)