今日のひとネタ

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報道する価値のない茶番

2007年09月19日 | ニュースに一言
 タイトルは、アントニオ猪木VSモハメドアリ戦を評して磯村尚徳氏がニュースで言った言葉。(直接番組を見てなかったのでこれが正確なのかどうかは知らないのですが。) 私はあの試合を面白いとは思いませんし猪木信者でもありません。が、「茶番」としか言えなかった磯村氏の見識の低さというか無さには唖然とします。

 当時のモハメドアリがどういう存在で、この試合がどういうルールで、猪木陣営がこの試合の実現にどれだけの費用と手間をかけたかをちゃんと取材していれば、少なくとも「報道する価値がない」とも「茶番」とも言えないはず。

 今だってこの試合について関係者の証言を集めたドキュメントを作れば大ヒットするでしょう。変更に変更を重ねた勝ち目のないルールに追い込まれていった猪木陣営にスポットを当てればそれはそれで面白いし、アリ陣営から当時の関係者の証言が引き出せればそれだけでも面白いし。

 それはそうとして、最近「報道する価値のない茶番」だと感じるのは自民党総裁選。昨年の安倍総理との戦いの前に尻尾を巻いて逃げ出したくせに今回は密室談合によって各派閥の領袖のお墨付きを得て出馬した福田氏と、本来安倍総理辞任の責任をとって一緒に切腹せねばならない麻生氏の出来レースをなぜあれだけ報じるのかと。

 おまけに自民党総裁選なんて一般国民には投票の権利もないのに街頭演説ってなんか意味あるんですか? それをあたかも白熱の選挙戦で盛り上がってるように報じるメディアの姿勢には疑問を感じざるを得ません。こんなもん報じるより自民党執行部に安倍総理辞任の責任とるよう詰め寄るようなところってないんでしょうか。

 正論と思しきものを吐いてるのが杉村太蔵議員だけだというのも情けないこと…。