でも、報道を見る限りでは不正改造とかはなく、使用者が換気を怠るなどで事故が起きている。リンナイは悪くないと思う。湯沸し器にしてもパロマのような給湯器にしても、ファンヒーターでも普通の石油ストーブでも、家の中で火を使う機器に換気が必要なのは当たり前で、取扱説明書にもあれだけくどく書いてあるのだし、本体にもシールが貼られて注意を促しているのだから、それはメーカーの責任じゃなくてユーザーの責任だと思う。使用法と注意書きを守れば起きないことだからだ。
ただ、具体的な事故例をまだ見ていないのでわかり次第書くが、今回の湯沸し器などはセントラル型の給湯器が増えた現在、逆にお年寄りのユーザーの比率は多いだろう。新しい機器は「わからないから使わない」というお年寄りは多い。換気をマメにやらなきゃいけないとかは体を動かしにくいお年寄りがやるのは大変だから、買い替え時には思い切って室外設置を勧めたいのだが、「台所の5号の湯沸器」を使う家は、こう言っちゃなんだがあまり裕福ではないので、配管の変更などがなく工事費が安い「同じタイプの買い替え」でおわるケースが多い。
昔と違って現在の住宅は気密性がいいので、室内で燃焼機器を使うと酸欠状態になりCO中毒が起きやすい。現在、セントラル給湯方式のものはほとんどが室外設置なのでこういうことはないし、昔の家はスキマだらけだったのでそれが酸欠を防いでいた。皮肉なことに住宅の進歩が事故を起こす原因にもなっている。
ちゃんと取説を読んで使う人がどれだけいるんだろう?でも利便性のウラにはリスクがどんなことでもあるということは常に考えたほうがいいだろう。自分の命はまず自分で守ること。何かあってから他人のせいにしたって後の祭りじゃん。なくした命は帰ってこないよ。
=早くも追記=
こういう事故があると、世間って極端な方向へ動くから怖くて、これでやたらとリンナイがバッシングを受けるのは「お門違い」だと思う。
それと、これでまた「オール電化」へ世間が動くのもどうかと思う。オール電化って停電したらもう何もできないでしょ?キャンプセットでも持っていればまだいいんだろうけどね。災害時には都市ガスの復旧は遅いけど、LPガスなら、そして現在のようにマイコンメーターが普及し家の中のガス配管に漏れがあるかどうかはメーターでわかるんだから、大地震がきてもLPガスだと復旧は早いんだよね。オール電化だと供給ラインが復帰しないと料理もできず風呂も入れなくて避難所生活になっちゃう。電化一辺倒ってのも避けたいと、元ガス会社社員としては思うけどね。