読売新聞の「気流」に、投稿を掲載していただきました
吃音の実態は案外知られていない。
「こ、こ、こんにちは」みたいに言う人はかなり軽い人。
ガチの重傷者は、
他人には吃音であることを知られていないことがある。
たとえば、「晴れ」と言えそうにないときは「晴天」などなど、
「言いやすい単語を探しながらしゃべる」のである。
だから、少し話すだけで重労働となり、
わすかな会話で倒れそうに疲労してしまうのだ。
就職の際にも、
名前を言いやすい企業を選ぶというのもよくある話。
私自身は、吃音をどのように克服したかというと、
たまたま地元・小岩に「花沢研究所」という
吃音治療の研究所(?)、コミュニティ(?)があり、
大学入学とともに通ったのでした。
書くと、かなり怪しげに聞こえますが、
熱心に克服を手助けしてくれる所で、
多くの仲間にも出会えました。
(かつては総武線から看板が見えたのだけど……)
投稿に書いた通り、
吃音は「気にしない」「ゆっくり話す」
の2つで確実に治ると確信している。
イヌイットには
「子どもは一回は吃音になるものだ。通過儀礼だ」
という文化がある。
このためか、イヌイットの大人で、吃音に悩む人はいないそうだ。
また、吃音の人はほぼ全員早口(もしくはせっかち)で、
息を吸いながら発声しようという
無茶な発声を試みる「習慣」ができてしまっている。
大きく息を吸って、息を吐きながら発声するよう心がけると
滑らかに発声できる。
お試しを。