ここ最近、ほぼ毎日母との面会に行っている。
(父と共に)
すでに母は言葉を発することができないが、
私を見るとびっくりしたように目を開いたり、
表情を変えたりする。
看護師さんやケアマネさんからは
日に日に深刻な話を聞かされ、
彼女たちが口を開くたび警戒してしまう。
「明日のなるべく早い時間に来てくださると……」
そう言われたときには生きた心地がしなかった。
残された時間が「数日」なのか「数か月」なのか「数年」なのか、
看護師にもわからないという。
さすがに「数年」は厳しいと思うも、
生命に関することだから何ともいえないとか。
今日実家の玄関に入る直前、
「お父さ~ん!」と大声で呼ぶ母の声を
父がはっきりと聞いたという。
それを聞いた瞬間、慌ててスマホを取り出す。
何か連絡が入っていないか……。
幸い着信履歴はなかった。
そういう意味でも
最近はスマホに「着信」があると怖い。