久々におもしろいビジネス書に出会った
図書館で借りたのだが、あまりに役立つ情報が多かったので、
自分でも買おうかな、と思ってる。
それが
『ムカつく相手を一発で黙らせるオトナの対話術』
バルバラ・ベルクハンというドイツ人女性が著者の本だ。
キ○○イと勘違いはどこにでもいると言われるが、
「ムカつく相手」も、世界中至るところにいることだろう。
そして、それに悩まされたことがない人はほぼいないと思う。
やまびこトーク、にぎやか沈黙、迂回トーク、ユーモア……。
誰にでもできるテクニックがたくさん紹介されている。
特に面白いと思ったのは、「相手を混乱させる」テクニックだ。
たとえば、
「あなたは何を着ても似合わないけれど、今日はレストランの下働きみたい」
と言われたら。。。
にこにこしながら、こう言ってやるのだ。
「わかってますよ、金持ち喧嘩せず、ってことですね」
相手は混乱するはず。
「何、金持ちって?何のことだかわからない」
そう言われたら、
「つまり、私が言いたかったのは君子危うきに近づかずってこと」
相手はますます混乱し、
「あなたって着る物だけじゃなくて、話すことまで変だね」
と言ってきたら、さらにもう一撃。
「そうそう、芸は身を助くだからね」
相手が口をぱくぱくさせたら、
「ゆっくり考えてみて。どういう意味かわかるから。
私もわかるまですご~く時間がかかったの」
そして、ハングアップ寸前の相手を
ニヤニヤしながらウオッチング。
もしも「わかった!」と相手が叫んだら……
おもしろいことになりました、ぜひ説明してもらいましょう。
そして、
「ううん、そういうことじゃなくて酸いも甘いも噛み分けるってこと」
最大級に混乱する相手を、高みの見物というわけである。
相手はすっかり戦意を喪失させている。
そして、こちらと距離を取るようになるかもしれない。
この作戦では、相手を露骨に敵に回したり喧嘩したりすることなく、
黙らせることができる点が最大のメリットだと語られている。
テキトーなことわざ・慣用句を言うだけなので、
気が弱かろうが、オツムに自信がなかろうが、簡単に実行できる。
特に腹が立つ相手の場合には、
「あなたがバカなことを言うから、私はもっとバカなことを言ったのだ」
「あなたとは、まともに取り合うつもりはありません」
というメッセージを伝えることにもなる。
他の作戦でも、大声を出したり怒鳴ったりするのではなく、
誰にでもできる平和的なテクニックばかりだ。
日本人が書くビジネス書は、ちょっと胡散臭かったり、
やたらと激しい競争心がむき出しになっていたりで、
げんなりしてしまうものが少なくない。
だが、
このビジネス書はユーモアたっぷりで、とても読みやすい。
そしてタイトルからは意外だが、博愛主義に溢れているので、
すべての人にお勧めである。
たとえば、「ムカつく相手に対してやらない方がよいこと」の中に、
・わら人形を作る
・ニンニクをたくさん食べていって悪臭をまき散らす
なんてことが書かれていたりするのだから。。。
※「相手を混乱させるテクニック」を実施して、もしも
「この人は、私を相手にするときにいつも訳のわからないことを言う」
と気づかれてしまったら?
それに気づくくらいの人であれば、「話が通じる」人である可能性がある。
心を開いて向き合ってみては?とのこと。
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