マンション管理士日記

地域を守る:マンションと地域の融合

不登校

2006年03月26日 | 子育て

「不登校」 を抱えた小学校・中学校が社会問題となってから20年以上経過しています。

当時の不登校児で社会復帰し得た人は4割程度と聞きます。 残りの人達は、引きこもりや外部との関係を謝絶した生活を送っていることになります。

引きこもりの人数は160万人と言われます。 統計手法によっては、もっと多いと聞きます。 年代的には三十才台が最多です。 また、引きこもりの80%以上が男性です。

不登校が問題になった当時、まだ子どもを持っていませんでしたから、どうしても関心は薄く、単に怠けている子どもが多いと捉えていました。 しかし、子どもと共に小学校から中学校に進むにつれて 「病んだ社会が反映されている」 と感じるようになってきました。

例えば。 親の持つ不満や閉塞感が子どもに転嫁されています。 過度な期待を掛けられた場合は親の目だけを気にする子どもを作り出します。 親の期待が大き過ぎれば、自分で判断できない自分の意思を失った子どもになります。 逆に、親の自信喪失で放任されてしまい、ゲームの世界に埋没する子どもも居ます。

親の子どもを育てる力が欠落したとも言えるでしょう。 そして、子どもを取り巻く社会にも親や子どもを守る力が欠落しつつあると感じます。

数多くの引きこもりを生み出した社会構造。 その悪化を防ぎ、良い方向に変わっていくには、地域のパワーが重要だと考えます。 子育てのサポートは最重要です。 まさしく、子どもは地域の宝なのです。