札幌市の計算書改ざんの内容、そして当事者の弁明を聞いて憤りを感じました。 本当に我国はどうなってしまったのか。 嘆かざるを得ません。 福岡県でもサムシングの偽装については、書類が残っていないために、どこの建物が 「偽装」 なのかさえ判りません。 多くの分譲マンションでは疑心暗鬼の状態です。
ご自分のマンションの安全に不安があったら、 どうすれば良いでしょうか?
先ずは、竣工図書(各種図面一式)を揃えてみましょう。 行き先不明のものは無いかどうか、整理してみることが大切です。 この際、保管する場所や責任の所在をはっきりさせておくことは重要です。
次に専門家による調査を実施するかどうかの意思決定になります。
調査は管理組合で行うのですから、きちんとした決議が必要です。 しかし、たくさんの人が住んでいて、考え方も様々でしょう。 「安全が最優先」 、 「調査などに貴重な積立金を使うべきでない」 とか 「万一、不備が発見されたら、資産価値が下がる」 など多くの意見が出ると思います。
考えを対立させてしまうと、収拾が付かなくなるばかりか、感情のしこりも残ってしまいます。 これからのマンション管理運営にも支障がでますし、住民の不安も増します。 大切な問題ですから、前向きな考え方で議論を重ねて合意を得ていくようにすべきです。
やはり、日頃からのコミュニケーションが大切です。 会合に出れない住民にも議論の内容を提示したり文書での意見を求めるような配慮が望まれます。 管理会社のサポートを期待したい場面です。 自主管理の場合などはマンション管理士などに相談されて、議論が前向きに進むように配慮すべきと思います。
こうした問題を話し合うには、良好で円滑なコミュニティが形成されていることが大切です。 そのためには、自主的かつ建設的な管理組合になることがポイントです。 一方、管理会社のサポート能力も求められます。
長期的に住み心地の良いマンションとしていくには、自分たちの努力と良い管理会社の選定が不可欠です。