私が民生委員主任児童委員として活動する中では、シンナー問題の子どもを対処したことはありません。 日本有数のシンナー課題地区ですが、一切無いのです。 私たちに相談が来る前に何らかの対処が為されることが多いのだと思います。
以前、シンナーを止めることが出来ない大人と対峙したことはありました。 中学の後輩でした。 結局は、家族によって司法に委ねられました。 更正した後に、 「ある会でシンナーの体験談を話してくれないか」 と頼みました。 「今はまだ、それは出来ない。 いつか、出来るようになった時に。」 という答えが返ってきました。
昨年、 「夜回り先生」 の水谷修さんの言葉を何かで読みました。
「今、不幸を感じている人は、人に対して何も語らないでください。 悩みを語り合うことは、不幸の連鎖を生むことになります。」 と苦しむ少年達に言うのです。 「苦しいと言えば更に苦しくなり、死にたいと言えば本当に死にたくなる。」
「幸せな人にしか、人を幸せにすることはできません。 幸せはきちんと伝染します。 自分が幸せになれば、必ず誰かに幸せをもたらします。」 だから、自分の生命を大事にして生きていきなさい、ということなのでしょう。
私の友人が、まだ語ることができないのは事実。 しかし、何時か語れる日が来ると信じています。