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岩国市の吉川邸厩門(うまやもん)国文化財に答申(’04.9/18)

2004年09月27日 06時03分26秒 | 岩国情報
防長新聞2004-6-21及び中国新聞2004-9-19及び毎日新聞2004年9月19日
より要点を抜粋まとめ


国の文化審議会(高階秀爾会長)は18日と「旧吉川邸厩(うまや)門」(岩国市)を文化財建造物に
登録するよう河村文科相に答申した。山口県内で他に、「功山寺(こうざんじ)総門」(下関市)
これで県内の登録有形文化財は45件となる。全国では新しく答申されたのは116件。
 
「旧吉川邸厩門」(岩国市横山2丁目7)は明治維新後、岩国藩知事だった13代経健(つねたけ)
の邸宅に附属する長屋。木造平屋建てで建築面積は148.19平方メートル。岩国市が所有している。
 吉川家は1871年(明治4年)に東京に居を移したが、岩国の邸宅を1892年(同25年)に新築。正門脇の厩門も同時に建設されたと考えられ、明治中期の大邸宅の様子を特に大きな改造もなく、現在に伝えている。
 正面外壁は漆喰塗り。細い格子がいくつも重なる「虫籠窓(むしこまど)」がある伝統的形式を基調としているが、屋根を支える骨組みに洋風も加味し、この時代の特色をよく表している。建物の東寄りに、堀に架けられた石橋を渡って馬車や人力車が進入できる両開き扉の「通り門」を設けているのも特色の一つだ。
近くにある「香川家長屋門」(県指定有形文化財)と同様、門番所や厩、物置などの機能を備え、馬車の
車庫としての用途もあったと推測されるという。「国土の歴史的景観に寄与している」として答申された。
また、「海外の文化を積極的に取り入れ文明開化と言われた時代の様子をうかがえる」のも評価された。

軒や屋根は修理されているものの、柱には、礎石に円柱を立てて貫(ぬき)で固定する室町中期の形式を残し、「歴史的価値が高い」とされた。

 文化財登録制度は、原則として建設後50年を経過し、歴史的景観に寄与している▽造形の規範となっている▽再現することが容易でない--の基準がある。

写真は2004-9-19撮影 台風18号の影響で門の扉が破損していた。
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