2020年1月13日に行われた福崎町の神積寺で行われた伝統行事の追儺式の様子を
写真と動画で紹介します。
まず、神積寺(じんしゃくじ)について簡単に記しておきます。
神積寺の基本情報
住所:兵庫県神崎郡福崎町東田原1891 TEL:0790-22-0339
宗派:天台宗比叡山派 山号:妙徳山 開基:正歴2年(991)By慶芳上人
御本尊:薬師如来 脇侍は文殊菩薩と毘沙門天
公式サイト:http://jinshakuji.jp/
神積寺は播磨天台六山(圓教寺、随願寺、八葉寺、神積寺、一乗寺、普光寺)の1つで
由緒ある天台宗の大寺です。
神積寺の追儺式は「修正会」の結願として行われる正月行事の一部です
毎年1月の成人の日に行われます。
正を修め、邪を払う意味をもち、神積寺の本尊薬師如来の使者「山の神」と
家来の「青鬼」(文殊菩薩)と「赤鬼」(毘沙門天)が邪気を払い村人の
健康と家内安全などを願い松明を分け与えます。
鎌倉時代より始められたと伝えられ約800年の歴史があります。
追儺(ついな)は「おにやらい(鬼遣)」とも読み、追儺式は鬼やらいとも呼ばれます
追儺式(追儺会)の呼び名は他にも鬼追い(鬼追会)、鬼こそ、鬼踊り、鬼払い
鬼くすべ、法会会、修二会、修正会などとも呼ばれています。
以前に書いたブログより修正会について復習しておきます。
修正会は古くに中国から伝わった、年の終わりに方相氏が悪鬼を駆逐する追儺行事が、
やがて寺院の年頭の行事である、天下泰平・五穀豊穣・招福攘災を祈る修正会に
附属する行事、追儺で踊るようになったものです。
現在は正月から小正月、節分にかけて、真言宗・天台宗を中心とする寺院で踊られます。
慶雲3年(706)文武天皇の時に流行した疫病を追い払おうと、宮中で大晦日に
鬼払いの儀式として行われたのが始まりとされています。
東大寺での修正会は天平勝宝4年(752)から行われている。
修正会は平安時代中期以降は諸大寺で一般的に行われるようになった。
追儺式の内容と大体の時間を記しておきます。
13:20~13:50 山の神が境内で鬼追い(衣装替え有 3回実施)
13:50~14:05 山の神よりミニ松明の配布(1つ300円 事前に整理券購入)
14:05~14:30 本堂の内陣で修正会法会
14:30~14:55 内陣で山の神、赤鬼、青鬼による鬼会式(鬼追式)
14:55~15:10 境内の舞台と奥の院で3匹の鬼踊り披露及び境内で鬼追い
15:40~ 餅まき(参加せず帰路についた)
上の写真は鬼追いのハイライト写真
上の写真は妙徳山神積寺の鬼追式のポスター
上の写真は鬼追橋
上の写真は本堂に掲示の絵で江戸時代の神積寺の様子を描いたものと思われます
福崎町の神積寺での追儺式 on 2020-1-13 その3 山の神の鬼追い
神積寺 追儺式 on 2020-1-13 その4 修正会の法要
神積寺 追儺式 on 2020-1-13
本堂の内部(内陣)で山の神、赤鬼、青鬼が村人の平穏を念じ踊ります
神積寺 追儺式 on 2020-1-13 その2 境内での踊り披露
姫路周辺の追儺式のブログへリンク
書写山圓教寺での修正会 鬼追い会式 on 2016-1-18
書写山圓教寺魔尼殿で行われた修正会(鬼追い会式) on 2016-1-18
姫路市 増井山随願寺 on 2018-2-11 その1 鬼追い追儺式を中心として
姫路 増井山随願寺 鬼追い追儺式 on 2018-2-11 その1 鬼追い
天台宗 八徳山 八葉寺の修正会における鬼会式 on 2018-1-7
天台宗 八徳山 八葉寺の修正会における鬼会式 その4 鬼踊り on 2018-1-7
おまけの写真を添付して筆を置きます
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