【戦後70年・玉音放送(音声付き)公開】聖断の緊迫感今に 原盤初公開 70年ぶり再生、デジタル録音 御文庫付属室も
宮内庁は2015年8月1日、戦後70年にあたり、昭和天皇が国民に終戦を伝えた玉音放送の原盤と再生した音声、昭和天皇が玉音放送を聴いた皇居内の御文庫(おぶんこ)付属室の写真などを公開した。原盤と音声の公開は初。付属室は、終戦の聖断を下した御前会議が開かれるなど終戦間際の重要な舞台だった。
終戦を伝えた玉音放送の音声は
玉音放送は、終戦前日の昭和20年8月14日深夜、昭和天皇が宮内省内廷庁舎(第二期庁舎)2階の御政務室で読み、隣室でNHKの技術職員が録音した。
録音は2回行われ、2回目(原盤正本)が翌15日正午からラジオ放送された。原盤正本は21年7月に連合国軍総司令部(GHQ)に一時貸し出され、その後は皇居内で保管されていた。1回目(原盤副本)は50年にNHK総合放送文化研究所に貸し出され、NHK放送博物館で管理しているが傷んでおり再生は不能だ。
戦後70年を迎えるにあたり、宮内庁が戦争関連資料の公開を検討。天皇、皇后両陛下のご了解を得て、原盤正本を確認したところ、同時に録音した2枚組みと3枚組みのうち、2枚組みの完全再生に成功し、デジタル録音した。当時のレコードは録音可能な時間が短かったため、複数枚が組み合わされたという。
御文庫付属室は昭和天皇の住まいの御文庫に付属する防空施設として開戦前夜の16年9月に完成。鉄筋コンクリート造りの約630平方メートルで会議室、事務室などからなる。一般に防空壕(ごう)と呼ばれるが、標高36メートルの地主山(じしゅやま)の一部を崩して建造し、土が盛られており、実際は地上1階にあたる。
宮内庁が皇室用財産として手つかずのまま管理。内部は腐食が進んだ。皇太子さまと秋篠宮さまは7月に中を視察された。宮内庁は「歴史的資産として今後も原則、手を加えずに管理していく」としている。
◇
■御文庫付属室 昭和20年8月10日、昭和天皇がポツダム宣言受諾の聖断を下した御前会議や、同14日に戦争終結を決定した御前会議が行われた皇居・吹上御苑内の防空施設。16年8〜9月、陸軍により建設された。国有財産台帳上の名称は「御文庫付属庫」。
防空壕では1945年8月14日、戦争終結を決める御前会議が開かれた。
宮内庁の風岡典之長官は記者会見で「歴史的な意義からも国民の関心からも、戦後70年の機会に公表するのがふさわしいと考えた」と説明。音声の公開については天皇、皇后両陛下からの示唆もあったとした。
46年5月24日にラジオ放送された「食糧問題の重要性に関する昭和天皇のお言葉」の原盤も新たに見つかり、宮内庁はこの音声も公開する。
玉音放送は英語ではJewel Voice Broadcast World War II: Hirohito Speech
Original sound of Japan’s Emperor Hirohito’s war-ending released
By: AP | Tokyo | Updated: August 1, 2015 at 10:21 am
Japan’s Emperor Hirohito’s four-and-half-minute “jewel voice” was broadcast on Aug. 15, 1945, announcing Japan’s surrender.
- See more at: http://indianexpress.com/tag/jewel-voice/#sthash.rq1uNenl.dpuf
上の写真は昭和20年(1945)7月26日のポッダム宣言
上の写真は聖断の行われた会議室(当時)と2015年7月に報道陣に公開された写真
上の写真は空調設備などのあった機械室
上の写真はトイレ。
御文庫付属室は10トンの爆弾の直撃を受けても耐える構造物であった。
増築費用は50万円=4億4千万円
昭和天皇御自身も聞かれたと伝えられている事務室。
上の写真は今回公開された玉音放送の原盤。
上の写真は御文庫付属室の東側出入り口。
写真は8月2日の関西テレビ 7:30以降の番組より
玉音放送の全文と現代語訳、さらに公開された玉音放送原盤の写真を下記PDFファイルで纏めた。
http://seiyo39.blog.eonet.jp/default/files/gyokuonnhoso.pdf
英文に訳された玉音放送メッセージ
http://wartimespeeches.net/content_12/1945-08-15%20translation.pdf
神戸新聞では共同通信配信の動画と現代語訳を下記サイトで公開しています。
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201508/0008262955.shtml
宮内庁は2015年8月1日、戦後70年にあたり、昭和天皇が国民に終戦を伝えた玉音放送の原盤と再生した音声、昭和天皇が玉音放送を聴いた皇居内の御文庫(おぶんこ)付属室の写真などを公開した。原盤と音声の公開は初。付属室は、終戦の聖断を下した御前会議が開かれるなど終戦間際の重要な舞台だった。
終戦を伝えた玉音放送の音声は
玉音放送は、終戦前日の昭和20年8月14日深夜、昭和天皇が宮内省内廷庁舎(第二期庁舎)2階の御政務室で読み、隣室でNHKの技術職員が録音した。
録音は2回行われ、2回目(原盤正本)が翌15日正午からラジオ放送された。原盤正本は21年7月に連合国軍総司令部(GHQ)に一時貸し出され、その後は皇居内で保管されていた。1回目(原盤副本)は50年にNHK総合放送文化研究所に貸し出され、NHK放送博物館で管理しているが傷んでおり再生は不能だ。
戦後70年を迎えるにあたり、宮内庁が戦争関連資料の公開を検討。天皇、皇后両陛下のご了解を得て、原盤正本を確認したところ、同時に録音した2枚組みと3枚組みのうち、2枚組みの完全再生に成功し、デジタル録音した。当時のレコードは録音可能な時間が短かったため、複数枚が組み合わされたという。
御文庫付属室は昭和天皇の住まいの御文庫に付属する防空施設として開戦前夜の16年9月に完成。鉄筋コンクリート造りの約630平方メートルで会議室、事務室などからなる。一般に防空壕(ごう)と呼ばれるが、標高36メートルの地主山(じしゅやま)の一部を崩して建造し、土が盛られており、実際は地上1階にあたる。
宮内庁が皇室用財産として手つかずのまま管理。内部は腐食が進んだ。皇太子さまと秋篠宮さまは7月に中を視察された。宮内庁は「歴史的資産として今後も原則、手を加えずに管理していく」としている。
◇
■御文庫付属室 昭和20年8月10日、昭和天皇がポツダム宣言受諾の聖断を下した御前会議や、同14日に戦争終結を決定した御前会議が行われた皇居・吹上御苑内の防空施設。16年8〜9月、陸軍により建設された。国有財産台帳上の名称は「御文庫付属庫」。
防空壕では1945年8月14日、戦争終結を決める御前会議が開かれた。
宮内庁の風岡典之長官は記者会見で「歴史的な意義からも国民の関心からも、戦後70年の機会に公表するのがふさわしいと考えた」と説明。音声の公開については天皇、皇后両陛下からの示唆もあったとした。
46年5月24日にラジオ放送された「食糧問題の重要性に関する昭和天皇のお言葉」の原盤も新たに見つかり、宮内庁はこの音声も公開する。
玉音放送は英語ではJewel Voice Broadcast World War II: Hirohito Speech
Original sound of Japan’s Emperor Hirohito’s war-ending released
By: AP | Tokyo | Updated: August 1, 2015 at 10:21 am
Japan’s Emperor Hirohito’s four-and-half-minute “jewel voice” was broadcast on Aug. 15, 1945, announcing Japan’s surrender.
- See more at: http://indianexpress.com/tag/jewel-voice/#sthash.rq1uNenl.dpuf
上の写真は昭和20年(1945)7月26日のポッダム宣言
上の写真は聖断の行われた会議室(当時)と2015年7月に報道陣に公開された写真
上の写真は空調設備などのあった機械室
上の写真はトイレ。
御文庫付属室は10トンの爆弾の直撃を受けても耐える構造物であった。
増築費用は50万円=4億4千万円
昭和天皇御自身も聞かれたと伝えられている事務室。
上の写真は今回公開された玉音放送の原盤。
上の写真は御文庫付属室の東側出入り口。
写真は8月2日の関西テレビ 7:30以降の番組より
玉音放送の全文と現代語訳、さらに公開された玉音放送原盤の写真を下記PDFファイルで纏めた。
http://seiyo39.blog.eonet.jp/default/files/gyokuonnhoso.pdf
英文に訳された玉音放送メッセージ
http://wartimespeeches.net/content_12/1945-08-15%20translation.pdf
神戸新聞では共同通信配信の動画と現代語訳を下記サイトで公開しています。
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201508/0008262955.shtml
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