CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ)

神戸・岩国の最新情報を中心に紹介していきます。歴史や時事について調べた結果を紹介。

神戸・新開地に建設中の「喜楽館」の現況 on 2018-3-21

2018年03月23日 10時17分29秒 | 神戸情報
2018年3月21日、7月11日の開館を控えて建設が急ピッチで進められている
上方落語の定席「神戸新開地 喜楽館」の現況写真を撮ってきましたので紹介します。




上の2枚の写真が喜楽館の建設現場です。


上の写真は建設現場の看板


上の写真は商店街アーケードに掲げられた横断幕


上の写真は施設整備に係る寄付金協力要請のリーフレット
このリーフレットに昭和51年(11976)まで落語や漫才が興行され閉館した神戸松竹座
の写真?が写っています。
その関連で石戸信也氏の著書「絵葉書で見る神戸」(2017)のpage53に掲載された
神戸松竹座付近の絵葉書も添付しました。(下の写真)

右手に聚楽館(最上階にアイススケート場の看板)、左手に松竹座 とんがり屋根は湊川伝道館




上の2枚の写真は聚楽館横丁の地図と地図設置場所の遠景
喜楽館は上の地図中、弐の通りと参の通りの間に建設中です。

喜楽館は落語の定席「天満天神繁昌亭」に次ぐ第2の繁昌亭として地元のNPO法人
新開地まちづくりNPO」と県、市、上方落語協会が検討。4者が2017年3月に
基本協定を結び、喜楽館の建設が実現し、2017年8月16日に起工の運びとなった。
起工式では新開地まちづくりNPOの高四代理事長、上方落語協会の桂文枝会長
井戸敏三知事、久元喜造市長らが鍬入れを行った。

演芸場の名称は新開地まちづくりNPOが3月13日から5月31日まで募集。
県内外から1046通の応募があり「喜楽館」という名前に決まった。
演芸場は2階建で、約200席(1階150席、2階50席)。敷地面積は約500㎡。
この規模は2006年に開場し人気が定着している天満繁昌亭とほぼ同規模である。
喜楽館はほぼ毎日営業する予定で、昼間は上方落語協会の落語家らが出演、夜は学生の
アマチュア落語家や演劇・音楽団体などに貸し出し、幅広く活用する。
総事業費は約2億円。同法人に県と神戸市が5千万円ずつ助成し、残り1億円は
国の補助金を活用する。さらに上述のように施設整備などに寄付金を活用、
運営される予定である。

一方、天満繁昌亭は上方落語協会の直営で「定席を2軒もやっていけるのか」との
不安の声もあったが、上述のNPO法人が運営することが説明され落語協会の協会員の
投票を経て決定された。
新開地まちづくりNPOは2018年2月喜楽館の支配人に元ABCラジオプロデューサーの
成宮恒雄さんを任命、今後、落語だけでなく音楽関係のイベントなどでも手腕が発揮
されるのではと期待されています。

新開地まちづくりNPOは昨年から毎月第4土曜日に喜楽館「応援寄席」を新開地2-5-5
ライオンズプラザ2FLで開催されています。料金の千円は喜楽館への寄付金として
ストックされています。

喜楽館の完成後のイメージについては「神戸トピックス」さんのブログで紹介されて
いますのでリンクさせていただきます。

 神戸新開地演芸場

参考資料:2017年3月21日 神戸新聞 朝刊社説 神戸の「繁昌亭」

     2018年2月21日 神戸新聞 3面 人「成宮恒雄さん」
 
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風見鶏の舘(旧トーマス邸)内覧記 on 2018-3-6

2018年03月22日 05時21分29秒 | 神戸情報
2018年3月6日、風見鶏の舘(旧トーマス邸)の内部を観てきましたので
写真紹介します。

風見鶏の舘(旧トーマス邸)の基本情報

住所:神戸市中央区北野町3丁目13番3号 問い合わせ:078-242-3223
所有者:神戸市
設計者:ドイツ人 G.デ.ラランデ 
竣工:明治42年(1906) クリステル夫人が神戸市に建築届を提出
国指定の重要文化財(建造物):指定番号は第02049号、昭和53年(1978)1月21日
構造及び規模:木造2階建、外壁レンガ張、寄棟造、スレート葺、塔屋付、
       1階 230.14㎡ 2階 230.60㎡ 
           合計891.03㎡(含地階、屋根裏430.29㎡)
入館料:大人500円  開館時間:9:00~18:00 休館日:6月、2月の第3木曜日
敷地:607.3㎡



公式サイト:http://www.kobe-kazamidori.com/kazamidori/

The Wheathercock House are built on top of
the steeple is the symbol of Kobe Kitano.
Adress:3-13-3 Kitanocho Chuo-ku Kobe city,Japan
TEL:078-242-3223
Entrance fee:300yen
Open time:9:00-18:00
This house built in 1909 as for a german marchant
Mr.G.Thomas's private house.



1階

応接間





トーマス夫人のサロンとして使用されていました。
豪華な三段カーテンは光の調節にも上手く利用されていたようです。
暖炉は居間と背中合わせになっていて煙突が1つですむように工夫されています。

居間

フロア18畳とステップフロア6畳を合わせた24畳の間



ダイニングルーム






書斎


ホールと階段




1階平面図



2階

ホール

ビリヤード専用の照明が今も残されています。

子供部屋






朝食の間


客用寝室



ベランダ


下の写真は2階ベランダより外の景色


2階平面図


下の写真はひょうご住宅百選の証明パネル


下の2枚の写真は風見鶏の舘(旧トーマス邸)の現地説明板




下の2枚の写真は風見鶏の入館料詳細と萌黄の舘との割引セット券の案内




下の写真は明治2年(1869)北野天満宮から観た神戸の町並み
生田の森と競馬場が目立つくらいで畑が広がる地であったことが判ります
北野村の人口は200人ほどだったそうです。


下の写真は明治5年(1872)8月の摂州神戸山手取開図の部分図でこの頃すでに
外国人が居住していたことが判ります。
上述の生田の森や競馬場も掲載されています。
慶応3年(1867)12月7日(新暦換算1868年1月1日)に兵庫が開港されたことにより
近隣の神戸村に外国人居留地が設定されました。明治時代半ばになると居留地に住む外国人
達は居留地からもほど近く風光明媚な高台である北野の地に注目し次々と洋館を建てて
ゆきました。日本の政治家や財界人のなかにもこの北野周辺地域に洋風・和風の邸宅を
建てる人が増えたため、北野・山本通地区は異国情緒が漂う住宅地として発展してゆきました。
また昭和52年(1977)10月、NHK連続テレビ小説「風見鶏」(平均視聴率38.3%)の
放映の影響もありこの北野・山本通地区に異人館ブームが起こり、全国から多くの観光客
が押し寄せるようになった。


下の2枚の写真はトーマス家の人々
1人娘のエルゼ・カルボーさんは過去に何回か風見鶏の舘を訪問されたそうです。




最後に風見鶏の舘(旧トーマス邸)の外観写真を添付しておきます。


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JR西日本 鷹取駅 生け花の展示 on 2018-3-18

2018年03月21日 06時41分24秒 | 神戸情報
2018年3月18日、JR西日本 鷹取駅の生け花の展示を写真紹介します。


上の写真が上述の生け花展示です。

作者は池坊 柳田雪枝さん
あずきやなぎ、フリージア、トルコキキョウ、なでしこが使用されています。

本日(2018-3-21)は彼岸の仲日(春分の日)なので春らしい話題ということで
ブログのテーマとしました。
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ジョリーパスタ塩屋浜店でのランチ on 2018-2-8

2018年03月21日 06時00分43秒 | 神戸情報
2018年2月8日、ジョリーパスタ塩屋浜店でランチを頂きましたので
写真紹介します。

塩屋港付近の瀬戸内海の風景を楽しめ、且つパスタも私の好みなので好きな
スポットの一つです。

4回目のブログ作製です。今まではケーキのサービス券がある時によく行って
いましたが、最近はケーキのサービス券を廃止されたのか?ケーキなしの食事です。

ジョリーパスタ Jolly Pasta 塩屋浜店の基本情報

住所:神戸市垂水区塩屋町1-5-2
TEL:078-753-7631    料理ジャンル:イタリア料理
営業時間:11:00~24:00 定休日:なし


公式サイト:http://www.jolly-pasta.co.jp/


上の写真は奥様が選んだ巻貝バター醤油 790円(税別)




上の2枚の写真は貝づくしバター醤油のPR看板とリーフレット


上の写真は私がチョイスした日替わりトマト630円(税別)です。

写真はありませんがドリンクバー180円(税別)も注文

おまけに2018年1月18日の日替わりトマト(下の写真)


と2018年2月28日の日替わり醤油(下の写真)を添付しておきます。


過去の訪問記:

ジョリーパスタ塩屋浜店でのランチ on 2017-6-19

ジョリーパスタ塩屋浜店でのランチ on 2017-4-11

ジョリーパスタ塩屋浜店でのランチ on 2016-7-26
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神戸市 北野地区における国の登録有形文化財(建造物)

2018年03月20日 05時15分33秒 | 神戸情報
神戸市中央区 北野地区における国の登録有形文化財(建造物)を文化庁の
国指定文化財データベースで検索すると下記の6件がリストアップされます。

(1)浅木家住宅主屋
(2)うろこの家(旧ハリヤー邸)主屋
(3)北野物語館(旧M.J.シェー邸)
(4)アメリカンハウス(旧ハムウェイ邸)
(5)増田家住宅(旧モロゾフ家住宅)主屋
(6)増田家住宅(旧モロゾフ家住宅)石垣及び塀


これらの異人館について2018年3月6日と3月15日に外観写真を撮って
きましたので写真紹介します。(写真が無いものについては文献より掲載)

(1)浅木家住宅主屋

 浅木家住宅主屋の基本情報

  住所:神戸市中央区北野町1-5-7
  構造・形式など:木造2階建,瓦葺,建築面積126㎡
  建造年:大正7年(1918)
  所有者:アサキインターナショナル 登録番号:28 - 0054
  登録:平成11年(1999)8月23日



写真を撮れなかったのでひょうご町並み研究グループ編「兵庫の町並み」神戸新聞出版社
(1977)のPage50よりピックアップしました。

上述の文化庁のサイトの解説文では下記の様に解説されています。
神戸市北野町山本通伝統的建造物群保存地区の東側の境に接する場所に位置する洋館。
木造2階建,煙突付で,外壁を下見板張りとして,鎧戸付の上下窓を開き,軒の出の
少ない緩勾配の屋根をもつ。保存地区内の洋館とよく似た優れた洋館のひとつとして貴重。

以前は北野クラブのオーナー浅木家の居宅として使用されていましたが、現在は
アサキインターナショナル及び関連会社の事務所として使用されています。


(2)うろこの家(旧ハリヤー邸)主屋

うろこの家(旧ハリヤー邸)主屋の基本情報

 住所:神戸市中央区北野町2-20-4
 構造・形式など:木造2階建,瓦葺,建築面積135㎡
 建造年:明治末期(1868-1911)築/大正年間(1912-1925)移築
 所有者:神戸海事検定株式会社 登録番号:28 - 0038
 登録:平成10年(1998)12月11日



上の写真はカフェテラス ティファニーの休日側から撮った「うろこの家」




上の2枚の写真はうろこの家の看板と登録有形文化財の登録票


上の写真は案内板で表示のうろこの家

上述の文化庁のサイトの解説文では下記の様に解説されています。
北野山本地区を代表する異人館のひとつで,伝建地区の外延,六甲山麓の
山際の高いところに位置する。外壁に貼りまわされた天然スレートが鱗状にみえる
ことから「うろこの家」の愛称があり,円形の展望塔とあいまって観光客の
人気を集めている。



上の写真はミント館8階から北野方面の遠景を撮った。(撮影:2016-12-9)
ウロコの家を中心に撮ったものです。

(3)北野物語館(旧M.J.シェー邸)

北野物語館(旧M.J.シェー邸)の基本情報
現在、スターバックスが営業している異人館です。

 住所:神戸市中央区北野町3-1-31
 構造・形式など:木造2階建,瓦葺,建築面積148㎡
 建造年:明治40年(1907)築/平成13年(2001)移築
 所有者:株式会社ハウジングタイホー 登録番号:28 - 0113
 登録:平成15年(2003)1月31日




上の2枚の写真は北野物語館(旧M.J.シェー邸)の外観




上の2枚の写真は現地説明板


上の写真は登録有形文化財の登録票

上述の文化庁のサイトの解説文では下記の様に解説されています。
木造2階建,桟瓦葺,寄棟屋根,下見板張の洋館。阪神・淡路大震災後に解体
されたが,平成13年に現在地に移築され,店舗兼資料館として活用されている。
オリエル・ウィンドウを備える点や平面配置などに特徴があり,小規模洋館の好例である。


MJ.シェー邸として北野町1丁目に建設され、後にNHK朝の連続テレビ小説『風見鶏』
の主人公のモデルであるドイツパン職人ハインリヒ・ブルクマイヤーが所有者となって、
その息子のフロインドリーブに受け継がれた。


上の写真は北野町1丁目にあった時代のフロインドリーブ邸
出典:ひょうご町並み研究グループ編「兵庫の町並み」神戸新聞出版社(1977)Page50

(4)アメリカンハウス(旧ハムウェイ邸)
萌黄の舘の南側にある建物です。

 住所:神戸市中央区北野町3-10-1
 構造・形式など:木造2階建,瓦葺,建築面積100㎡
 建造年:昭和初期(1926-1945)築
 所有者:有限会社濵田商事 登録番号:28 - 0123
 登録:平成15年(2003)7月1日





上の2枚の写真はアメリカンハウス(旧ハムウェイ邸)


上の写真は登録有形文化財の登録票

上述の文化庁のサイトの解説文では下記の様に解説されています。
神戸北野地区の洋館群の中に建つ。木造2階建,寄棟造で,東西に長い長方形平面の
東南隅をやや突出させる。1階南側は3室続きのリビング・ダイニングとし,その西寄りに
暖炉を設け,北側に台所を配する。2階には各居室を設ける。昭和初期の洋風住宅の好例。


長年、アメリカンテディベアミュージアムという公開異人館として使用
されていましたが、2015年、惜しまれつつも閉館、現在は結婚式の写真を
ビジネスとしているIDEAGRAPH INC.の事務所として利用
名称を「Studio Hello's アメリカンハウス」とされています。

(5)増田家住宅(旧モロゾフ家住宅)主屋
        &
(6)増田家住宅(旧モロゾフ家住宅)石垣及び塀


 住所:神戸市中央区北野町4-85-1他
 構造・形式など:木造地上2階一部地下1階建,瓦葺,建築面積180㎡
 建造年:昭和26年(1951)
 所有者:不明 登録番号:28 - 0540&0541
 登録:平成24年(2012)2月23日
5










上の5枚の写真は増田家住宅(旧モロゾフ家住宅)の主屋、石垣及び塀

上述の文化庁のサイトの解説文では下記の様に解説されています。
北野地区の西寄り、東西に長い敷地東端に建つ。木造2階1部地下1階建、建築面積
180平方メートル、寄棟造スパニッシュ瓦葺。白色の外壁に、開口部のピンク色の
鎧戸が映え、階段室には縦長のボゥウィンドウを設けるなど北野地区に調和した
異国情緒を醸す。



上の写真は登録有形文化財の登録票

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遊女伝説の町 室津

2018年03月19日 06時58分21秒 | 神戸市以外の兵庫県
2017年11月5日、室津の散策をしていますが、その中で室津には遊女の伝説が
数多く残されています。

ほとんど無知の状態ですが、浄運寺の友君の伝説や遊女に関わる室津民族館の展示を中心に
写真紹介していきます。

室津は摂播五泊(韓泊(福泊)- 魚住泊 - 大輪田泊 - 河尻泊)の一つです。







上の3枚の写真は浄運寺の遊女・友君の墓です。
暦応2年(1339)に建立されたと伝えられているそうです。

室津には、遊郭があり、遊女の長は「室君」と呼ばれていました。
最初の室君と考えられている女性に友君がいます。
友君は本名を「ふき」といい、木曾義仲の愛妾である山吹御前だといわれています。
従兄弟に討たれた木曾義仲亡き後、友君は室津に流れ着き遊女となっった。
厳寒の逃避行の中で、身籠っていた子を死産し、生きる気力を無くしていた友君を
救ったのは、流れ着いた室津の人々の人情とのどかな自然であった。
遊女・友君は室津の地で琴を弾き、踊りを舞い、今様を謡って船旅の客を接待したが、
心付けを受け取ることは決してなかった。ただし、亡子と義仲の菩提を弔っていることを
知った客人より「花代」「線香代」として差し出されたお金については有難く受け取った。
そして建永2年(1207)、法然が潮待ちで当地に立ち寄った際、友君は小舟をこぎ出し、
自らの遊女としての将来に対する不安を打ち明ける。法然は「罪は決して軽いものではない。
早く他に生きる道を見つけなさい。もし良い案が浮かばないのならば、ひたすら念仏を
唱えなさい。阿弥陀如来は罪深い者こそ救って下さる」との教えを請う。その説法に
感激した彼女は法然より得度を受け、浄運寺へ出家した。のちに赦免となった法然が
京都への帰路室津に立ち寄り友君のことを尋ねると、彼女はその後、一筋に念仏を唱え
往生したとのことである。


江戸時代の作家井原西鶴の処女作「好色一代男」で
「遊女のはじまり、江州の朝妻、播州の室津より事起こりて、いま国々になりぬ」
紹介されています。



上の写真は浄運寺の本堂に掲示されていた「諸国遊所競」の番付表で
著名な場所に混じって、室津は西前頭の上位8番目に出ています。






上の3枚の写真は浄運寺(浄土宗、文治元年(1185)信寂上人により創建)の本堂
及び山門などの外観と浄運寺の由緒書き説明版

浄運寺で友君の御坐像も見せていただいたが残念ながら写真は撮れず。


上の写真は 播州室津明神神事棹歌之遊女行列図 (姫路美術館蔵)で作者は酒井抱一
(1761-1829)室津の遊女が行進している様子を描いています。
描かれた時期は文政4年(1821)頃と鑑定されています。
室津民俗館に展示されていたものです。


上の写真は松岡映丘(1881-1938)が大正5年(1917)に製作した「室君」
6双の屏風画です。
室津民俗館に展示されていたものです。

室君の画は下記の本に掲載されています。
(1)『日本屏風絵集成 17巻』講談社 1979
(2)『現代日本美術全集 3』角川書店 1955
(3)『20世紀日本の美術 アート・ギャラリー・ジャパン3』
  富山秀男,弦田平八郎/編 集英社 1987

松岡映丘の略歴
明治14年 7月9日兵庫県神崎郡田原村に生る。(松岡操五男)
明治32年 19歳 東京美術学校日本画科に入学、丹青会展「北の屋かげ」出品
明治37年 24歳 東京美術学校日本画科主席卒業
明治38年 25歳 神奈川県立高等女学校教諭兼神奈川県師範学校教諭となる
明治41年 28歳 東京美術学校助教授となる
大正元年 32歳 第6回文展「宇治の宮の姫君達」出品
        以降文展で「住吉詣」「夏立つ浦」「御堂関白」「室君」
        「道成寺」「山科の宿」を出展、特選
大正5年 36歳 吉川霊華、平福百穂等と金鈴社を組織 展覧会に出展
大正7年 38歳 東京美術学校教授に任ぜらる
大正8年 39歳 東京女子高等師範学校教授を兼任、第1回帝展審査員に推挙
昭和2年 47歳 明治天皇御神像奉納
昭和4年 49歳 第10回帝展「平治の重盛」院賞
昭和7年 52歳 第13回帝展「右大臣実朝」
昭和9年 54歳 第15回帝展「安土山上の信長」
昭和10年 55歳 9月国画院創立、東京美術学校教授を辞す
昭和11年 56歳 明治神宮聖徳記念絵画館壁画「神宮親謁」を完成、文展第1回展審査員
昭和12年 57歳 国画院第1回展「矢表」「後鳥羽院と神崎の遊女達」 帝国芸術院会員仰付らる
昭和13年 58歳 3月2日没





上の2枚の写真は賀茂神社の摂社の住吉神社とそこから見える瀬戸内海に浮かぶ唐荷島

唐荷(からに)島はたつの市に属す無人島。唐味(からみ)島ともいい、室津の沖合いに
並ぶ三つの島、地の唐荷島、中の唐荷島、沖の唐荷島の総称。
『播磨国風土記』に、韓人(からびと)の船が難破して、その荷がこの島に流れ着いたので
韓荷島と名づけたとある。『万葉集』では辛荷島と詠まれ、山部赤人の「玉藻(たまも)刈る
辛荷の島に島廻(しまみ)する鵜(う)にしもあれや家念(おも)はざらむ」の歌で知られる。

以上は日本大百科全書(ニッポニカ)より引用

姫路円教寺の開祖・性空上人は生身の菩薩を拝みたいと願っていたある日、
「室の遊女の長こそ実の普賢菩薩なり」と天からの信託を受け世俗姿で遊女屋に登楼した
ところ遊女の長は白拍子舞を舞った。そのうち遊女はたちまち普賢菩薩に変身したとの
説話も残っています。


上の写真は賀茂神社の絵馬堂にあるリストで室君の奉納があったことが記されています
「賀茂神社縁起」に賀茂明神が室津に君臨の際、遊女を召され、以降祭の際には
遊女が供養されるようになったとあります。
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たつの市立 室津海駅館の「江戸参府」に関する展示 on 2017-11-5

2018年03月18日 04時22分26秒 | 神戸市以外の兵庫県
2017年11月5日、たつの市立室津海駅館で江戸参府に関する展示を
観てきましたので写真紹介します。

たつの市立室津海駅館の基本情報

住所:たつの市御津町室津457  TEL:079-324-0595
開館時間:9:30~17:00 入館は16:30迄
休館日:月曜日(但し 祝日の場合は開館)、月末、年末年始


公式サイト:http://www.city.tatsuno.lg.jp/bunkazai/kaiekikan-minzokukan.html

江戸参府とは(Wikipediaより)
カピタン江戸参府(カピタンえどさんぷ、Hofreis naar Yedo)は、オランダ商館責任者
である商館長=カピタンの、日蘭貿易「御礼」のための江戸への旅。
「御礼参り」「拝礼」とも称される。

長崎のオランダ商館はオランダ東インド会社の日本支店であり、商館長である
カピタンは対日貿易の維持・発展を願って、貿易業務を終えた後の閑期に江戸へ参り、
将軍と世子に対する謁見(拝礼)と献上物の呈上を行った。
その際には、老中や若年寄といった幕府の高官たちへも進物を贈った。カピタンの
「御礼」に対し江戸幕府側は、貿易の許可・継続条件の「御条目(ごじょうもく)」
5ヵ条の読み聞かせと「被下物(くだされもの)」の授与をもって返礼とした。
オランダ人の初の拝礼は慶長14年(1609年)の使節ニコラース・ポイクによる駿府
での徳川家康との謁見であった。その後、オランダ商館が平戸に建設され、
寛永10年(1633年)より毎年春1回に定例化するまで江戸参府は不定期に行われた。
寛永18年(1641年)にオランダ商館が平戸から長崎の出島に移された後も参府は
続けられ、寛政2年(1790年)に貿易半減に伴って4年に1回と改定された後、
嘉永3年(1850年)にまで計166回行われた[1]。なお、開国後の安政5年(1858年)
にドンケル・クルチウスが行った参府はこれに含まれない。
参府の時期は、当初は前年の暮れに長崎を出発し、翌年の正月(旧暦正月)に江戸に
到着して拝礼を行っていた。寛文元年(1661年)からは正月に長崎出島を出立し[2]、
3月朔日(太陽暦で4月上旬)または15日に拝礼をするのが慣例となった。
長崎への帰還は5,6月頃で、所要日数は通常90日ほどであった。





上の2枚の写真はエンゲルベルト・ケンペル=Engelbert Kaempfer(1651-1716)が
描いた江戸参府の様子を描いた絵と解説文
1691年(元禄4年)と1692年(元禄5年)に連続して、江戸参府を経験し将軍・徳川綱吉
にも謁見していますのでその時の様子であることが判ります。


上の写真は文政9年(1826)の江戸参府の行程図です。
2月15日に長崎出島を出発 室津には3月7日着、江戸には4月10日着
帰りは5月18日に江戸を出立、長崎出島に7月7日に到着





上の2枚の写真はケンペル自筆の日本地図と解説文

ケンペルについてWikipediaより簡単に紹介します。

エンゲルベルト・ケンペル(Engelbert Kaempfer, 現代ドイツ語読みでは
エンゲルベアト・ケンプファー、1651年9月16日 - 1716年11月2日)は、
ドイツ北部レムゴー出身の医師、博物学者。ヨーロッパにおいて日本を初めて
体系的に記述した『日本誌』の原著者として知られる。出島の三学者の一人。
1690年(元禄3年)、オランダ商館付の医師として、約2年間出島に滞在した。
1691年(元禄4年)と1692年(元禄5年)に連続して、江戸参府を経験し
将軍・徳川綱吉にも謁見した。滞日中、オランダ語通訳・今村源右衛門の協力を
得て精力的に資料を収集した







上の3枚の写真はケンペル著の「日本誌」に関する展示



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南京町生誕150年  オープニングイベント  on 2018-3-15

2018年03月17日 07時09分01秒 | 神戸情報
2018年3月15日、南京町生誕150年 オープニングイベントが南京町広場で
ありました。ほんの一部を観ただけですが写真紹介します。

南京町生誕150年の公式サイト:
    https://www.nankinmachi.or.jp/sp/150th_anniversary/index.html







上の3枚の写真は14:00頃から行われた六甲オルゴールミュージアムからの出張コンサートの
様子です。
山崎小夜子さんが手回しオルガンに合わせて素晴らしい歌を披露されました。


上の写真はオープニングイベントのリーフレットです。

これだけの内容ではちょっと寂しいので2018年2月16日の春節祭の様子を
動画で紹介します。

2018年第30回 神戸南京町春節祭 on 2018-2-16 その3 獅子舞


2018年第30回 神戸南京町春節祭 on 2018-2-16 その2 中国史人遊行


2018年第30回 神戸南京町春節祭 on 2018-2-16 その1 変臉(へんれん)


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2018年度神戸花時計 その3  花時計植替え500回記念 神戸市長賞「神戸といえば」 on 2018-3-15

2018年03月16日 15時49分56秒 | 神戸情報
2018年3月8日、神戸花時計が花時計植替え500回記念 神戸市長賞「神戸といえば」
に替わりました。

2018年3月15日に花時計の写真を撮ってきましたので紹介します。



500回目の植え替えを迎えた神戸市役所北側の花時計。また、昭和32年(1957)に
日本で初めての花時計として設置され、今年で60年を迎える。
平成29年(2017)10月に実施された花時計の図案募集で見事、神戸市長賞に輝いた
清水千晴さんの作品に植え替えられています。

2018年4月下旬まで展示の予定だそうです。


上の写真は今回のデザイン「神戸といえば」の現地説明板。

神戸花時計の基本情報

住所:神戸市中央区加納町6-5-1 TEL:078-322-5420
公式サイト:http://www.city.kobe.lg.jp/culture/leisure/mark/hanadokei/index.html

設置時期:昭和32年(1957)4月6日
更新時期:平成21年(2009)2月



2018年度のこれまでの神戸花時計の展示は以下のとおりです。

その1 干支の「戌」   2017年12月15日~2018年1月10日

その2 「神戸ふれあい工房」マスコットキャラクター「ふわぽん」 2018年1月11日~2018年3月7日


2018年2月8日の神戸新聞NEXTの報道によれば

老朽化している神戸市役所2号館の建て替えに伴い、神戸市が神戸市役所の敷地内北側
にある花時計の移転を検討していることが2月7日、分かった。移転先は神戸市役所南の
東遊園地を想定している。市は花時計を新庁舎の用地に含めるとする再整備基本構想案を
公表し、3月7日まで市民らの意見を募る。正式には市民の意見も踏まえ2018年に策定
する再整備基本計画で移転先を決定するとのこと。



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神戸風月堂カフェ そごう神戸店でのランチ on 2018-3-15

2018年03月16日 06時01分37秒 | 神戸情報
2018年3月15日、神戸風月堂カフェ そごう神戸店でランチを頂きましたので
写真紹介します。

神戸風月堂カフェ そごう神戸店の基本情報

住所:神戸市中央区 小野柄通8丁目1番8号 そごう本館神戸店 本館6F
TEL:078-222-2610  営業時間:10:00~20:00
定休日:元旦以外は無休


当日頂いたのは洋食ランチ 1,200円(税別) 下の3枚の写真
写真を撮っていませんが飲み物もついています。







メインの豚肉にジンジャー焼きを食欲をそそるいい味でペロリといただきました。

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