5月20日(日)は、「辺野古土砂搬出反対北九州連絡協議会」の方々に、北九州市の採石場を案内していただいた。北九州市の田野浦、青浜、喜多久の各採石場は、辺野古への最大の土砂搬出地になることが予想されており、一度、現場を確認しておきたかったのだ。(各採石場については、ヤナイグループのHP参照)
最初に田野浦採石場へ。今はほとんど石材搬出は終わっているようだが、この近くの太刀浦第1コンテナターミナルでは数年前にヒアリが見つかったという。
そして太刀浦第2コンテナターミナル近くの採石場へ。ここは大規模な採石場で、すぐ前には専用の積出港もある。もし北九州の採石場から辺野古に土砂が搬出される場合は、ここが中心になりそうだ。
そして青浜の採石場へ。ここからもかなりの土砂搬出が可能だ。
(採石場前の専用岸壁)
地元の方々と、採石場の現状や今後、もしここから土砂が出される場合の対応策等について話し合う。市役所でいくつかの許認可について確認してもらうよう依頼した。
近くには、石灰岩の採石場(鉱山)もある。採石の後の大きな穴に産廃が捨てられ、大量の硫化水素が発生して大きな問題となったことがあるという。
採石場巡りをしていて驚いたのは、あちこちに特定外来生物のオオキンケイギクが咲き乱れていたことだ。特定外来生物は、辺野古の埋立土砂に混じって侵入が危惧されるため、沖縄県は土砂条例を制定して厳重にチェックすることとなっている。
オオキンケイギクは、強靭な性質で繁殖力が強いため、在来生態系への深刻な影響が危惧される植物だ。そのキンケイギクが、北九州の採石場近くではどこでも一面に咲いていたのだ。
採石場のすぐ近くの海岸のオオキンケイギク。繁殖力が強いのできっと来年には海岸一面に広がっているに違いない。
これだけオオキンケイギクが繁殖しているのだから、採石場一帯にも一面に種子が飛びかっているにちがいない。採石場からの土砂にオオキンケイギクの種子等が混じっていることは確実であろう。
土砂は洗浄すれば流れてしまうため、洗浄という駆除方法は採れない。知事は、土砂条例に基づき、搬入の中止を勧告する以外にはない。