今日(2月14日・日)は、朝から具志堅隆松さんと糸満市「魂魄の塔」へ。「平和をつくり出す宗教者ネット」の合同慰霊式に参加した。
「魂魄の塔」のすぐ近くで始まった鉱山開発の動きに対して、「戦没者の遺骨が混じった土砂を辺野古新基地埋立に使うことは戦没者を冒瀆するものだ」という怒りの声が高まっている。
午前9時、「魂魄の塔」前に集合した後、今回は最初に、土砂採取地に隣接したシーガーアブ(有川中将以下将兵自決の壕)を案内した。
(魂魄の塔前での集会)
このシーガーアブでは戦争当時、兵士だけではなく、住民らも避難していたという。米須地区の住民7家族が避難していたが、米軍の「出てこい」という呼びかけにも応じなかったことから、石油を流し込んで燃やされたという証言も残されている。最近も、遺骨や手りゅう弾、軍靴、ガスマスク等が見つかっているが、壕の総合的な調査は行われていない(詳細は2月10日のブログ参照)。
(有川中将以下将兵自決の碑)
シーガーアブは、碑の横の壕だけではなく、少し藪を入った奥にも大きな壕がある。この2ヵ所の壕は繋がっている。奥の壕は、土砂採取地に隣接しており、鉱山が開発されると破壊されてしまうおそれがある。奥の壕のまわりには、開発業者が実施したと思われる測量杭があちこちに残されている。この付近は、採掘の予定地なのかもしれない。
12日の県との交渉で、県は、遺骨収集にあわせてこのシーガーアブの総合的な調査を行うことも検討すると約束した。
(シーガーアブの奥の壕で説明される具志堅隆松さん)
その後、熊野鉱山の正面に移動し、合同慰霊式を行った。
午後は、那覇に戻り、オール沖縄会議との意見交換会(当初は、オール沖縄会議主催で南部の土砂問題についての集会を予定していたのだが、緊急事態宣言が延長されたため3月20日に延期された)。
私が、今回の熊野鉱山開発をめぐる様々な法的問題点、糸満・八重瀬の鉱山の乱開発の状況を説明し、知事は、この付近からの土砂調達を止めるために毅然と対応すべきだと訴えた。
また、具志堅隆松さんは、遺骨混りの土砂を辺野古新基地建設に使わせないために、身体をはった運動をするという決意を表明された。私たちも、具志堅さんを支えるために全力をあげて協力をしたい。