2月15日(月)、「平和をつくり出す宗教者ネット」の、沖縄県への、「戦没者の遺骨が含まれている土砂を辺野古埋立に使わせてはならない」という要請行動に同席した。
宗教者ネットからは、キリスト教、仏教、そして沖縄神人らの宗教者、さらに、長年、遺骨収集活動を続け、今回、問題となっている熊野鉱山でも遺骨を収集されていた具志堅隆松さんが出席。県は、海岸防災課、辺野古新基地問題対策課、自然保護課、援護保護課の担当者らが応対した。
県は、「2月中に、県の遺骨収集情報センターを中心に遺骨収集作業を開始する」、「自然保護法の開発の届出書については、厳正に対応する」等と、先日の沖縄平和市民連絡会の交渉の際の回答を繰り返した。
具志堅さんらは、「遺骨収集の前に、知事が、この付近の土砂を辺野古埋立には使ってはならないということを表明するべきだ。そうでないと、遺骨収集が、業者の土砂掘削に協力するものになってしまう」と県に要請。さらに、国定公園の景観を保護するために、自然公園法第33条2項に基づき、中止命令を出すことを強く求めた。
先日の平和市民連絡会の交渉、そして今日の宗教者の要請行動でも、「何故、知事はまず、現地を視察しないのか?」という声が強く出された。このまま県が自然公園法の開発行為の届出書を受理すれば、それから30日が経過すれば業者は開発に着手できることとなる。もう時間は限られている。知事は早急に、現場を視察し、自然公園法に基づく中止命令を出さなければならない。
煮え切らない県の対応に業を煮やした具志堅さんは、最後に県に、「遺骨混りの土砂を辺野古埋立に使うことは戦没者を冒瀆するものだ。県の毅然とした対応を求めるために、県民広場でハンガーストライキに入る」と通告された。
38年間、戦没者の遺骨収集活動を続けてきた具志堅さんが、ここまでの決意を示されたのだ。彼の決死の行動を全力をあげて支援したい。
(県への要請行動の後の記者会見)