１２月１９日（水）、高江では今日も早朝から県道７０号線の各所での監視体制が続いた。今朝はいつもより人が多く、きめ細かい体制がとれたせいか、午前９時になってもN4ゲートの中では工事が始まらない。
そして午前１０時、メインゲート前に集合。そのまま皆で座り込んだ。メインゲートを使って資材や重機を搬入していることが明らかな以上、ヘリパッド工事を阻止するにはメインゲートを封鎖するほかないのだ。米軍車両はもちろん、他のいっさいの車も通さない。北部演習場は、県民の座り込みによって３時間近くも完全に封鎖され、機能不全に陥った。９月末の普天間基地全ゲート封鎖以来、久しぶりの快挙だ。基地に入る大型車両等が県道に並んだが、交通整理のスタッフも出したため混乱はない。
隣のテントでイノシシ鍋の準備をしている人たちを含め、８０人ほどの参加だった。
座り込みから１時間が経過し、名護署の連中がやってきた。ところが、責任者のU課長、なんと我々の前に走ってきて、「道交法違反だ！ バカ野郎！」と叫んだのだ。これが公務員が口にする言葉か！ 皆の強い抗議が始まった。
（住民らに「バカ野郎！」と叫んだ名護署のU課長）
選挙を終えたばかりの赤嶺衆議院議員も座り込みに参加された。
外では米軍のMPの車が、ビデオをまわしながら通りすぎていく。
２時間ほどして、機動隊の大型バスが２台やってきた。高江に機動隊が派遣されたのは初めてのことという。
ゲート内では、腰に銃をつけた米兵やガードマンらが我々の様子を監視している。
ゲート横のテントでは、大西さんから差し入れていただいたイノシシの鍋が煮えている。冷えた身体が温まってほっとする。
３時間近い座り込みを続けた後、皆でゲート前のミニデモ。
最後にゲート内に向かって大声でのシュプレヒコールを繰り返し、この日の行動を終えた。
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（沖縄タイムス 2012.12.20） （琉球新報 2012.12.20）
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