沖縄県は、今月16日、防衛局に対して岩礁破砕許可手続きなしに大浦湾に巨大コンクリートブロックを投下した問題で指示書を出していた。23日がその回答期限だったが、防衛局は24日になって簡単な文書を送付しただけで県の要請には全く答えなかった。翁長知事は、24日夕の記者会見で、埋立本体部分についての岩礁破砕許可そのものを取り消す可能性が高いと言明、防衛局の傲慢で不誠実な対応に怒りを示した。
下が、防衛局が県に送付してきた文書。県が要請した、コンクリートブロック等の位置等の資料は、「許可内容とは直接関係がないものと考えますが、追って提供する」とし、立入り調査については、「貴県が行う現況調査の位置づけが不明瞭」とした。そして、臨時制限水域への立入り調査については、「県が米軍に手続きせよ」とつっぱねている。自ら違法行為をしておきながら、ここまで開き直った防衛局の対応はとても許せるものではない。
昨年8月28日の埋立本体部分の岩礁破砕許可には、「本申請外の行為をし、又は付した条件に違反した場合は、許可を取り消すことがある。」、「公益上の事由等により、別途指示する場合は、その指示に従うこと。」等の許可条件がつけられていた。また、今回の2月16日の防衛局への指示書でも、「この指示に従わない場合は、許可を取り消すことがある。」と明記している。
翁長知事は、26日から「臨時制限水域外での調査」に入ると発表したが、それではほとんど実態が把握できない。今の時点でも、防衛局の違法行為は明らかだから、ただちに昨年8月28日の埋立本体部分の岩礁破砕許可を取り消すべきである。この許可が取り消されれば、防衛局はいっさいの埋立工事を進めることはできなくなる。
事は急を要する。ここまで開き直った防衛局は、県の指示をいっさい無視し、海上ボーリング調査のための大型スパッド台船を大浦湾に引き入れるかもしれないのだ。
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2月23日(月)は辺野古に泊まり、24日は「ラブ子」に乗り、大浦湾に出た。雷注意報が出され、天候の急変が予想されたのでカヌー隊は行動を中止。船団は、参議院沖縄北方問題特別委員会の一行がシュワブ基地に視察に来ているというので、辺野古側まで一回りしてから汀間漁港に戻った。
(カヌー隊は、瀬嵩の浜を出たところで天候急変のため行動は中止となった。)
(今日も防衛局の作業はなく、海保のゴムボートも姿を見せなかった。)