2月26日(木)、防衛局が岩礁破砕許可を得ずに大浦湾に巨大なコンクリートブロックを投下した問題で、県の現地調査が始まった。防衛局が県の調査への協力を拒否したため、今日は臨時制限水域の外側からの調査にとどまった。今後、米軍の立入り許可がおり次第、臨時制限水域の中で本格的な調査が始まる。
(県の調査船とダイバー)
汀間漁港から平和丸に乗り、少し離れたところから県の調査を見守った。驚いたのは、フロートの外で調査をしている県の船に対して、フロートの中から防衛局の監視船が「そこは立入り禁止区域ですから外に出てください!」とマイクで注意を続けたのだ。
今日はカヌー隊は県の調査の邪魔にならないようかなり離れたところで練習を続けていた。海保のゴムボートが久しぶりに10隻以上も出てきてカヌー隊の動きを監視していた。海保の動員体制を見ても、防衛局はいよいよ本格的な作業に入るようだ。
沖縄県はこの日の調査のために、漁業取締船「はやて」を出動させた。3名の職員らゴムボート(はやて2号)で調査を手伝った。
調査終了後、汀間漁港で県農林水産部の新里水産課長が今日の調査結果について記者団に報告した。8ケ所の調査の結果、サンゴ礁にコンクリートブロックが乗り、潰れてしまっているところが確認されたとのことだった。
県がこれから臨時制限水域の中でも調査をしようとしているのに、防衛局は、今朝早く、大型のクレーン船と資材と積んだ台船を大浦湾に進入させた。報道(NHKTV)では、「海上ボーリング調査のための足場」で、今後1週間ほどかけて組み立てた後にボーリング調査に入るという。
・「防衛局が辺野古へ足場搬入」(NHK沖縄ニュース 2015.2.26)
シュワブのゲート前でも、座り込みテントを排除する露骨な動きも続いている。もう一刻も待てない。今、翁長知事が早急に決断しなければならないのは、昨年8月28日の埋立て本体部分の岩礁破砕許可の許可条件にも明記していたように、埋立て本体部分の岩礁破砕許可そのものの取り消しだ。ここまで傲慢な態度を続ける防衛局に対して、知事が毅然とした対応をできるかどうか、今、問われている。
(今朝早く持ち込まれたクレーン船)