[7月11日(金)のキャンプ・シュワブ前抗議行動]
いよいよ辺野古新基地建設に向けたシュワブ沖での海上ブイ設置が始まる。防衛大臣は、7月2日、日米地位協定第2条4項(a)による「共同使用」として、埋立工事の施工区域全域を「臨時制限区域」に指定し全面立入禁止とすると官報告示した。しかし、「共同使用」ということでごまかされやすいが、同地位協定の条文は、あくまでも「米軍が一時的に使用していないとき」に日本政府が使用することができるというものだ。ところが、今回の「臨時制限区域」では、日本政府による「普天間代替施設の建設に係る区域の保安」とともに、「米軍の水陸両用戦車の訓練を行う」とされている。米軍が使用するのなら、地位協定の2条4項(a)は適用できない。
分かり切ったことだが、埋立工事の工事現場内で米軍が演習することなどあり得ない。しかし、日本政府の埋立工事のためだけに地位協定に基づく立入制限区域とすることはできず、そこに入れば刑特法違反で逮捕だという脅しも通用しないから、無理を承知で「米軍の演習」を入れざるを得なかったのだ。このように、今回の「臨時制限区域」設定に関する防衛大臣告示には、法的根拠はなく許されない。
陸域での既設建物の解体工事のアスベスト問題もそうだが、この間、防衛局は、埋立工事の着工に向けて、法を無視してなりふりかまわずに突っ走っている。台風も通り過ぎたので、いよいよ来週からは埋立工事の施工区域(臨時制限区域)周辺に海上ブイを設置する作業を始めるだろう。それが終われば海底ボーリング調査だ。
いよいよ海上、そしてキャンプ・シュワブのゲート前での阻止闘争が始まる。毎日、午前8時からキャンプ・シュワブの第1ゲート前で、資材運搬車両の進入を阻止するための監視行動が予定されている。埋立工事関連車両は前に座り込んででも絶対に中に入れないと決意している人たちも多い。海上でも船やカヌーをだし、ブイの設置を阻止する態勢が組まれた。
いよいよ来週月曜日から臨戦態勢だ。県内全域から、そして全国から、辺野古に駆けつけていただきたい。
(米軍関係車両への抗議行動(11日))
第1ゲート前を行き来し、工事関係車両が入らないように監視を続ける。