今日(12日)、知事は北部訓練場返還式には出席しないと発表した。以下、今日の知事のコメントを転載する。
<知事コメント> 北部訓練場返還式への出席について
去る 12月 9日 、沖縄防衛局長から 北部訓練場返還式への出 席について、案内状が届きま した。
北部訓練場 |の 過半の返還について、県はSACO合意事案を着 実に実施すること が、本県の基地の整理縮小及び地元の振興 につながること から 、その実現 を求めているものであり ます。
し かし ながら 、北部訓練場はSACO合 意には含まれていなか つたオスプレ イが環境影響評価を行うこともなく 飛び交って いること 、 さら には、 ヘリ コプター着陸帯の工事については、 政府はことある毎に、 地元に丁寧に説明するとし ていますが、 自 衛隊ヘリ コプターの投入や工事期間の一方的な短縮を 行う など、その実態はかけ離れたものとなっており 、そのよう な 政府の姿勢は到底容認できるもの ではあり ません。
私は、2年前の知事選挙で辺野古に新基地を 造ら せないこ と、オスプレ イ配備に反対することを公約に掲げ、信念をも つて取り 組んでおり ます。
こ のよう な中で、先週、宣野座村城原区において、オスプ レ イのつり 下げ訓練が頻繁に見受けら れ、6日 には、住宅地 上空を 物をつり 下げた状態での飛行が確認さ れまし た。
宜野座村城原地区については、こ れまでも 住民地域に隣接 するオスプレ イの着陸帯の運用を停止するよう 要請し てきた ところです。また、10月 下旬には航空標識灯が設置さ れてい ます。
そ れにも かかわら ず、 今回の 事態が発生し たこと から 、県 は、 沖縄防 衛局、 外務省沖縄事務所及び 米軍に 対し て、 物を つり 下げ た 状態で 住宅地上空を 飛行すること はあつ てはなら ず、 周辺 住民に 十 分阻慮するよう 強く 求めまし た。
県から の申し 入れ日 以降も 連日 連夜、 オスプレ イの訓練に よる 施設・区 域外での飛行が見ら れ、米軍の姿勢には県民 ヘ の 配慮が全く なく 大変 遺憾であり ま す。
こ のこと から 考えると 、 北部訓練場のヘリ コプ タ ー着陸帯 の 本格的な 運用が開始さ れれば、東村高江周辺でもこ のよう なこと が起こり う ること が容易に 予想さ れ、県とし ては 到底 容認でき ま せん。
北部訓練場の返還に対しては、私のみならず多くの沖縄 県民が理不尽な思いを抱い ており ます。
こ れら のこと を 総合的に 検討し た 結果、 沖縄県とし ては、 今回 の式 典への出 席に つい ては 、 見合 わせることとし まし た。
こ のよう な 私の思い は、 全国の 皆様にも 御理解い ただける も |の と 思つ ており ま す。
平成 28年12月 12日 沖縛県知事 翁長雄志