昨日(8日)のブログにも書いたが、沖縄県警警備部長の県議会での暴言には、今も怒りが収まらない。
現在、辺野古では、ゲート前で座りこんで抗議を続ける人たちを、機動隊が強制排除し、工事車両の出入りが終るまで、警察車両と鉄柵、そして機動隊員の壁で作った「檻」に長時間閉じ込めている。その間、市民らは、炎天下の中、トイレに行くことも許されず、エンジンをかけた警察車両の排気ガスを浴びせかけられる。このままでは熱中症等で倒れる人が出るのは必至だ。
この問題を7月6日、比嘉県議が県議会で追求したところ、県警の重久警備部長が なんと、「排気ガスを吸いたくなければ違法行為を止めていただくことだ」というとんでもない答弁をした。この開き直りはいったい何だ。この拘束が、まさに「制裁」として行われていることが明らかになった。絶対に許されないことだ。
2017.7.8 琉球新報
私が、このような機動隊による長時間の拘束を最初に体験したのは、2012年9月30日の普天間基地のゲート前だった。機動隊は、オスプレイの配備に反対して座り込んだ市民ら60名を警察車両と機動隊員の壁で囲んだ「檻」に3時間も閉じ込めた。糸数慶子議員や玉城デニー議員、そして弁護士さんらも拘束された。トイレにも行くことが出来ず、気分が悪いと訴えても、拘束を解かれることはなかった。やはり拘束された池宮城弁護士も、「逮捕監禁容疑で那覇地検に刑事告訴する」と抗議されている(2012.10.1 沖縄タイムス)。
このような仮設の「檻」による不当拘束は、辺野古でも、そして昨年の高江でも繰り返されてきた。もう、これ以上、許すわけにはいかない。小口弁護士は県議会に対して、「重久警備部長の解任と適正な処分、そしてゲート前の警備状況についての調査委員会の設置」を求められているが、そのとおりだ。県議会の奮闘にも期待したい。