一昨日(8日)のブログで、防衛局が辺野古新基地建設事業で、琉球セメント安和桟橋への土砂運搬に使っているダンプトラックの多くが、道路運送車両法・ダンプ規制法に違反しているとして、昨年末、所管の沖縄総合事務局が是正を指導したことを説明した。
12月21日に現地で撮影した27台のダンプトラックのうち、25台が違反だというのだ。
ところが、昨日(9日)、桟橋前で短時間だったが何台かのダンプトラックの写真を撮り、帰宅後整理して驚いた。5台のダンプトラックが、12月27日に防衛局から警告ハガキが送られていたにもかかわらず、違反箇所を是正することなく、そのまま使われていたのだ。
今日(10日)の朝、沖縄総合事務局にその5台のダンプトラックの写真を送り、見解を求めた。午後、電話で問い合わせたところ、担当者は「写真で見る限り、違反箇所はそのままのようです」と認めた。
沖縄総合事務局は、12月21日に25台につき、ダンプ所有者に警告ハガキを送り、発注者である防衛局にもその旨を連絡した。しかし、1月8日現在、ダンプ所有者からは何の回答もない。防衛局からは1月7日、「指導はしている」「現在、改善中」との連絡があったという。
しかし実際には、違反箇所を全く改善することなく使い続けていたのだ。防衛局も、違反箇所が改善されたかどうかも全く確認せずに放置している。
辺野古新基地建設事業では、2017年以来、すでに4回にわたって違法ダンプが指摘されてきた。昨年末の沖縄総合事務局の指導は、もう5回目になる。そのこと自体が許されないが、今回、明かになったのは、ダンプ所有者と防衛局は、沖縄総合事務局の指導など全く無視しているのだ。これは絶対に許されない。
こんなことが政府の事業で行なわれている。これでも、「日本は法治国家」なのか?