(ついに始まった桟橋設置工事。この海岸は、110本ものジュゴンの食み跡が見つかったところだ。)
7月22日(火)も、午前2時半にシュワブからの電話で起こされた。今日もこんな時間に20数台の大型トレーラーが基地に入っていったそうだ。
早朝、2人を乗せて辺野古へ。汀間漁港から船を出した。大浦湾に面した浜に大型クレーンが設置され、桟橋設置のための工事が始まっている。ダンプトラックが、大きな基礎の栗石を運びこみ、浜に栗石が敷設されていく。いよいよ埋立工事の実質的な着工のようだ。ここに桟橋を作り、海上ブイの設置や海底ボーリング調査のための船着き場とするのだろう。
沖合いに泊めた平和丸から、Nさんが防衛局職員や作業員らに呼びかける。「皆さーん! 工事を止めてください。この付近は、ジュゴンの食み跡が110本の見つかった場所です。防衛局は、この付近にはジュゴンはほとんど来ないと言っていましたが、その前提はもう崩れています。こんなところに桟橋を作れば、ジュゴンはもう近づけません。工事を止めてくださーい!」
辺野古から、桟橋の工事が始まったという連絡を受け、那覇では平和市民連絡会のメンバーらが緊急の抗議文を持って県庁に行き、海岸防災課に抗議文を提出した(抗議文は末尾)。桟橋の設置には、県の公共用財産管理規則に基づく許可申請が必要だが、今回、防衛局はその申請をしていない。県として、防衛局に対して管理規則に基づく申請を行わせよというものだ。
夜は、ヘリ基地反対協主催の学習会。今回、辺野古沖に設定された「臨時制限区域」の問題点について、加藤弁護士が分かりやすく説明された。
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今日、沖縄平和市民連絡会が知事あてに提出した抗議の申入書
沖縄県知事 仲井真 弘多 様 2014年7月22日
申 入 書
沖縄平和市民連絡会
報道によれば、沖縄防衛局は、名護市大浦湾や辺野古沖への海上ブイの設置のために、キャンプ・シュワブ沿岸部に「仮設の桟橋や岸壁を複数設置するほか、海上保安庁が使う浮桟橋も新たに設ける。」とされている(2014.7.18 沖縄タイムス)。
防衛局のこの計画がもし事実なら、これは「沖縄県国土交通省所管公共用財産管理規則」(以下、「公共用財産管理規則」)第4条の公共用財産の「使用」、「工作物の新築」に該当し、知事の許可を受けなければならない工作物である。
7月22日、午前10時30分現在、キャンプ・シュワブの大浦湾に面した海上保安庁のゴムボート用斜路周辺に10トンダンプで大量の栗石が搬入されている。これは事実上の浮桟橋の設置は「工作物の新築」に該当する。
県は、ただちに防衛局に対して事実の有無を確認するとともに、もし防衛局がこれらの桟橋等の設置をしているのなら、県に対して「公共用財産管理規則」第4条に基づく手続きを行うまでは桟橋等の工事に着手しないよう強く指示すべきである。
防衛局は、海上ブイの設置を急いでいると報道されている。県としての迅速な対応を要請する。