昨日(10月29日・金)は朝、那覇を発ち羽田へ。午後、東京高裁で警視庁機動隊高江派遣住民訴訟の控訴審判決を傍聴した。
開廷の後、裁判長は、「原告の主位的請求は却下、予備的請求は棄却する」とだけ読上げてすぐに席を立った。判決趣旨の説明もない。名古屋高裁で同様の住民訴訟が逆転勝訴したばかりだったので、東京高裁の判決も少しは期待したのだが、一審判決からも大幅に後退した不当判決である。あまりの内容に、皆、呆然としてしまったのか、傍聴席は静まりかえってしまった。
一審判決では、防衛局職員や機動隊員らがN1ゲート前の住民のテントや車両を撤去したことは違法と断じたのだが(名古屋高裁も違法とした)、控訴審判決はこれらの強制撤去の違法性を完全に退けてしまった。
判決後、参議院議員会館で報告集会。弁護団から判決の詳しい内容が説明される。沖縄・名古屋の住民訴訟の弁護士さんらもズームで参加。東京の原告団は来月初めに原告団会議を開いて今後の方針を決定するという。
沖縄の住民訴訟は、11月29日(月)、控訴審が始まる。東京の無念をはらせるよう頑張りたい。
(判決後の報告集会)
その後、お茶の水の連合会館の「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲実主催の集会へ。「辺野古のいま --- 設計変更への知事最終判断の内容」と題して講演をした。参加者約70名。辺野古の実情に詳しい人たちが多く、活発な質問が続いた。
それでも、ズーム講演ではなく、久しぶりの対面での講演はやはり力が入る。今日(30日)は三鷹市、明日(31日)は埼玉県川越市での講演が続く。