なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

演奏会

2013年11月22日 | 
それもオーケストラの演奏会に行くなんて、どれほどぶりだろうか?もしかして20年ぶりくらいか?いやはや、と思いつつ池袋の芸術劇場へ。初めてです。都内のホールとしては一番アクセスがいいし近いんだけど、どういうわけか縁がなかったんですよね。

 オケはバーミンガム市交響楽団。このオーケストラはサイモン・ラトルとのコンビが有名ですね。ラトル氏は今やベルリン・フィルの音楽監督!というわけで、出世なさったんだよね・・・・・。どんなオーケストラなのか、ぜひ聴いてみたかった。もう一人聴きたかったのはヒラリー・ハーン。彼女のバーバーの協奏曲  が素晴らしくて、ぜひぜひ生で聴いてみた~~~い!!とかねがね思っていて、それが大好きなシベリウスの協奏曲で、となるなら、これは行くしかない!!!

 芸術劇場には色んな会場がある。劇場もあるし展示室もあるし、それがフル稼働しているのがわかる。すごい人出でビックリ!!皆さんお目当ての場所に続々吸い込まれてゆく。なるほどなあ~~、と感心しつつ、上の階のコンサートホールへ。このホール、大変気に入りました。明るいし見易い。音がきれいに響く感じがある。弱音が美しい。

 いい演奏会で、とても堪能しました。ヒラリー・ハーンの実物はとっても綺麗な人だった。で、音は素晴らしい!!美しいというよりか、豊穣、と言っていいんじゃないか。こんな音は初めて聴く。オーケストラの演奏は、実にコンビネーションがいい。どうも、団員さん同士の仲がよさげで、今の音楽監督さん(指揮してた方だけど)ともうまくいってるんでしょうね、そうした暖かさが演奏に出るんですよ。聴いててとても気持ちが良かった。

 アンコールの時に、指揮者の方があれこれ喋ってくれた。多分内容は、「きちんと集中して聴いてくださってありがとうございます」的な感じだったんだじゃないか、と思う。そう、この日は客層も良かった。最近感じていることなんだけど、クラシックの演奏会、客側の集中が簡単に途切れることが多いんじゃないかなあ。聴き続ける、ということができない人が増えてるような。この日はそうはならなかった。演奏会の良し悪しは、客側にもかかってくるところがある。で、指揮者の方は続けて「日本語をしゃべれないので、バトンタッチします」って言って、そしたらヴィオラのサブトップのお兄ちゃんが出てきて、みんな思わず笑ってしまう。その方が、きっちり日本語で「アンコールはエルガーの何とかかんとかです。ありがとうございます」っておっしゃるもんで、ますます会場が和むのであった。

 なんか、アンコールを聴きながら涙が出てきて困った。

 で、終演後はサイン会がある、って。どうしよーか?と思ったんですけど、あまりの人の列に恐れをなしてやめる。しかし、クラシックも変わったよね。以前はそんなこと、絶対なかったような気がするんだけど。

 そんなこんなで、楽しめて良かったっす。帰宅後にチラシの束(こういう宣伝法は変わらないですねー)を見てみると、懐かしい顔ぶれの演奏会が多い。皆さん、地道に活動を続けてるんだなあ、と感慨。クラシック音楽は、かなり難しい時期に入っていると思うので、これからどうなるのか分からないけど、時々は行こうかなあ、と。あまり時間が取れないのがツライんだけど。

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