



古びたアパートの住人たち。編みもの教室に通う仲間たち。大切にしていた恋を失くし、すさんだ気持ちから、ようやく顔を上げたとき、もっと、大切なものが見つかった。傷ついた心だけが見えるほんとうの景色。愛おしい人たちとのかけがえのない日々を描き、「群像」発表時から話題を集める著者初の長篇小説。第146回芥川賞候補作。

編み物をお仕事にしている、なんとなくボーッとした・・・ふられちゃった中年の女の人のお話。
アパート物のお話は大好き。そして築47年のアパートの住人他登場人物はみ~んないい人です。きつい人が出てこないから、ほんわかりんと女性の日常が描かれているような・・・
礼儀正しい拳銃の密輸団が住んでいたアパートだったのにはびっくり。そのおかげで、この年でお別れはつらいだろうな~と思っていた元カレとの再会になったわけ・・・
アボガド うまくいったんだ~・・・私は相性が悪いのか2度失敗しているから、もういいや!と諦めたのです。
読んでいる最中に、読み終わったら編み物したくなるかな?なんて思ったけれど、それはありませんでした。
実は編み物早いんです。ちゃっちゃかちゃっちゃか編んじゃいます。が、きれいじゃないです。あんまり好きじゃないみたい。
そんなことはいいとして、きれいな小説。だから他の作品も読んでみたいと思いました。どんなものを書いているのかな~と。
