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元捜査一課の女刑事・魚住久江、42歳独身。ある理由から一課復帰を拒み、所轄で十年。今は練馬署強行犯係に勤務する。その日、一人の父親から、子供が死亡し母親は行方不明との通報があった。翌日、母親と名乗る女性が出頭したが(「袋の金魚」)。女子大生が暴漢に襲われた。捜査線上には彼女と不倫関係の大学准教授の名も挙がり…(「ドルチェ」)。所轄を生きる、新・警察小説集第1弾。
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袋の金魚
ドルチェ
バスストップ
誰かのために
ブルードパラサイト
愛したのが百年目
姫川シリーズは女優さんが好きだからテレビでみていた。
こちらの主人公も姫川よりお姉さんの40代の女性刑事・・・久江
扱う事件は凶悪なものはないけれど、ん?と思ったら徹底的に洗うのは姫川同様
「ブルードパラサイト」と「愛したのが百年目」はぐいぐい引き込まれた。
「ドルチェ」
覚せい剤を断った人の多くはいう。
もうやめた、大丈夫、という状態はあり得ない。ただひたすら、毎日やめ続ける。それしかない。
クスリを打たない日を、一日一日積み重ねていく。死ぬまでそうしていくしかないのだと。
その他の違法薬物もそうだが、身体依存の症状が治まったあともずっと、長期にわたって精神依存は残り続ける。
極端なことをいえば、脳は一生クスリの快楽をおぼえている。
だからこそ、クスリを打たない「今日という日」の積み重ねが大切だ、ということなのだろう。
それと、環境か。クスリがすぐに手に入る環境、使用できる環境から自身を遠ざけないと、なかなかやめることはできない。
脳はずっと覚えている
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