上野プチ散策のあとは、国立西洋美術館へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/d8/1c7ff7f53cb128cb90e327a95279e3e6.jpg)
今回は、カラヴァッジョ展。
ポスターの絵は「バッカス」という静物画。
ワイン片手に少年が、衣の紐を自ら緩めています。そんな少年がモデルの絵もあります。
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョは、日本ではあまり知名度が高くありませんが、イタリアではダヴィンチと並ぶ偉大な画家です。
カラヴァジョは、些細なことでいざこざを起こす荒くれ者。1606年に殺人を犯しローマから追放され、教皇の恩赦を待ちながら、ナポリ~マルタ~シシリアと流れ、マラリアで亡くなっています。
その間にも幾つもの作品を残しています。
彼の画法はイタリアのみならずヨーロッパ中からやってきた画家たちによって熱狂的に継承され、その影響はルーベンスやラ・トゥール、レンブラントなど、17世紀の数多の画家たちに及んでいます。
38歳で没したカラヴァッジョは、生涯を通して60点ほどの作品があるといわれています。
今回日本では、過去最高の11作品とその影響を受けたカラヴァジズムの作品約50点が展示されています。
印象に残ったものを少し紹介しましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/48/6a941b498f33c73074293c473c44cdb5.jpg)
これは風俗画の「女占い師(ジプシー女)」
よく見ると、手相を見るふりをして、男性の指から指輪を抜き取ろうとしているところ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/dd/c8e47867f44cabcdfe3f154792f75327.jpg)
「とかげに噛まれる少年」
カラヴァッジョの描く少年は、女性的な感じで、どれも何か怪しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/c5/09a4f9100ea6ad6943cf22b31a020da1.jpg)
「ナルキッソス」
水面に映る自分に恋をしてしまうナルキッソス、ナルシストの語源になっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/ec/d53cccef46fbff4450752862e0619aa8.jpg)
「法悦のマグダラのマリア」
2014年に行方不明だったこの絵が発見され、今回のカラヴァッジョ展で世界に先駆け上野で初公開されました。
お腹のふくらみは、妊娠しているとも、腹水が溜まっているとも。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/44/b45b6e190d5be818ceb14c513396c62f.jpg)
「エマオの晩餐」
エマオに向かっていたキリストの弟子二人の前に現れるキリスト。
光と影の重厚感のある作品です。
カラヴァッジョ展を満喫したあとは、常設展へ。
その前に世界文化遺産に登録を目指す、建物の紹介から。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/2e/5c6916ac9b3c70c7eeb82c0eac52e889.jpg)
国立西洋美術館の建物は、近代建築の三大巨匠といわれる、フランスで活躍したル・コルビュジエの作品。
そのコルビュジエが、日本で残した唯一の作品がこの国立西洋美術館の建物です。
ピロティーやスロープ・自然光を利用した照明など、コルビュジエらしい特徴があります。
コルビュジエの考えた「無限に成長する美術館」は、 展示空間が渦巻きのように螺旋を描きながら延びているので、美術作品が増えても必要に応じて外側へ増築して展示スペースを確保できるというもので、美術館として無限に拡大していくことを考えていました。
本館は、ピロティーとなっている1階の正面入口から建物の中心となるメインホールからスロープで、2階の展示スペースへ昇り、回遊することができるんですよ。
そんな建築価値を東京初の世界文化遺産にと、登録推薦しています。
国立西洋美術館は、実業家松方氏の松方コレクションをもとに昭和34年設立されました。
中世末期から20世紀初頭にかけての西洋絵画と、ロダンを中心とするフランス近代彫刻を本館・新館・前庭で年間を通じて展示しています。
ドラクロワ・モネ・コロー・クールベ・ルノワールなど、その他作品が一杯で、常設展だけでも素晴らしいものでした。
オーギュスト・ロダンの彫刻もいくつもあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/b9/ac8af4a9bf6de32e22f4c3415fff31d4.jpg)
「地獄の門」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/36/5633c45fa67cb8ab3111d7cca4aa6458.jpg)
「考える人」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/f9/7f4f974c0eae1a20e3bd66596a6410f8.jpg)
「カレーの市民」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/91/aa695d0a29e0cdd2e76b6cb4e3f242d1.jpg)
「弓を引くヘラクレス」エミール=アントワーヌ・ブールデル の作品。
カラヴァッジョ展と常設展で歩き疲れましたが、素晴らしい芸術に触れた一日でした。
※たびねすに新しい記事をUPしました。
→「駄菓子屋・いも恋・ベーカリー!川越で人気の横丁グルメを堪能」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/d8/1c7ff7f53cb128cb90e327a95279e3e6.jpg)
今回は、カラヴァッジョ展。
ポスターの絵は「バッカス」という静物画。
ワイン片手に少年が、衣の紐を自ら緩めています。そんな少年がモデルの絵もあります。
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョは、日本ではあまり知名度が高くありませんが、イタリアではダヴィンチと並ぶ偉大な画家です。
カラヴァジョは、些細なことでいざこざを起こす荒くれ者。1606年に殺人を犯しローマから追放され、教皇の恩赦を待ちながら、ナポリ~マルタ~シシリアと流れ、マラリアで亡くなっています。
その間にも幾つもの作品を残しています。
彼の画法はイタリアのみならずヨーロッパ中からやってきた画家たちによって熱狂的に継承され、その影響はルーベンスやラ・トゥール、レンブラントなど、17世紀の数多の画家たちに及んでいます。
38歳で没したカラヴァッジョは、生涯を通して60点ほどの作品があるといわれています。
今回日本では、過去最高の11作品とその影響を受けたカラヴァジズムの作品約50点が展示されています。
印象に残ったものを少し紹介しましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/48/6a941b498f33c73074293c473c44cdb5.jpg)
これは風俗画の「女占い師(ジプシー女)」
よく見ると、手相を見るふりをして、男性の指から指輪を抜き取ろうとしているところ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/dd/c8e47867f44cabcdfe3f154792f75327.jpg)
「とかげに噛まれる少年」
カラヴァッジョの描く少年は、女性的な感じで、どれも何か怪しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/c5/09a4f9100ea6ad6943cf22b31a020da1.jpg)
「ナルキッソス」
水面に映る自分に恋をしてしまうナルキッソス、ナルシストの語源になっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/ec/d53cccef46fbff4450752862e0619aa8.jpg)
「法悦のマグダラのマリア」
2014年に行方不明だったこの絵が発見され、今回のカラヴァッジョ展で世界に先駆け上野で初公開されました。
お腹のふくらみは、妊娠しているとも、腹水が溜まっているとも。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/44/b45b6e190d5be818ceb14c513396c62f.jpg)
「エマオの晩餐」
エマオに向かっていたキリストの弟子二人の前に現れるキリスト。
光と影の重厚感のある作品です。
カラヴァッジョ展を満喫したあとは、常設展へ。
その前に世界文化遺産に登録を目指す、建物の紹介から。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/2e/5c6916ac9b3c70c7eeb82c0eac52e889.jpg)
国立西洋美術館の建物は、近代建築の三大巨匠といわれる、フランスで活躍したル・コルビュジエの作品。
そのコルビュジエが、日本で残した唯一の作品がこの国立西洋美術館の建物です。
ピロティーやスロープ・自然光を利用した照明など、コルビュジエらしい特徴があります。
コルビュジエの考えた「無限に成長する美術館」は、 展示空間が渦巻きのように螺旋を描きながら延びているので、美術作品が増えても必要に応じて外側へ増築して展示スペースを確保できるというもので、美術館として無限に拡大していくことを考えていました。
本館は、ピロティーとなっている1階の正面入口から建物の中心となるメインホールからスロープで、2階の展示スペースへ昇り、回遊することができるんですよ。
そんな建築価値を東京初の世界文化遺産にと、登録推薦しています。
国立西洋美術館は、実業家松方氏の松方コレクションをもとに昭和34年設立されました。
中世末期から20世紀初頭にかけての西洋絵画と、ロダンを中心とするフランス近代彫刻を本館・新館・前庭で年間を通じて展示しています。
ドラクロワ・モネ・コロー・クールベ・ルノワールなど、その他作品が一杯で、常設展だけでも素晴らしいものでした。
オーギュスト・ロダンの彫刻もいくつもあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/b9/ac8af4a9bf6de32e22f4c3415fff31d4.jpg)
「地獄の門」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/36/5633c45fa67cb8ab3111d7cca4aa6458.jpg)
「考える人」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/f9/7f4f974c0eae1a20e3bd66596a6410f8.jpg)
「カレーの市民」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/91/aa695d0a29e0cdd2e76b6cb4e3f242d1.jpg)
「弓を引くヘラクレス」エミール=アントワーヌ・ブールデル の作品。
カラヴァッジョ展と常設展で歩き疲れましたが、素晴らしい芸術に触れた一日でした。
※たびねすに新しい記事をUPしました。
→「駄菓子屋・いも恋・ベーカリー!川越で人気の横丁グルメを堪能」