ウラベニヤマイグチ Leccinum rhodoporosum Har. Takah.
昨日、ウラベニヤマイグチの発生を確認したのだが、乾燥で拗れた個体ばかりだった。今日は昨日の雨の力を期待して、綺麗な個体と出会うために再度、公園を訪れた。家を出る前に、念のため、H氏にウラベニヤマイグチが発生していることを告げると、氏は宍粟から一宮に向かう途中だったのにも係わらず、直ぐ来るとの返事。相変わらずの行動力に感心する・・・。
インターで待ち合わせ、S公園に向かった。車を目的の林の300mほど手前に停め、歩いてゆく。その途中にも興味深いイグチやタマゴタケ、キタマゴタケに出会ったが、その話は明日にでもしよう。
一昨年、ウラベニヤマイグチが主に発生していた林に着いた。昨日、まだ幼菌だった幾つかが大きくなっていた。このイグチの特徴は何と言っても傘裏、孔口のオレンジ色だが、どうも地上から生えたまま、傘裏の様子をうまく写すことができず、置き撮りにしたのが冒頭の写真だ。
これ以外にも沢山の個体が狭い範囲に出ていた。
この林を過ぎ、公園の奥へ進んで行く。きれいなブドウニガイグチが出ていた。しばらく進むとまた紫色のイグチ・・・。でも、こっちのは傘だけ紫色ではない。
左:ブドウニガイグチ Tylopilus vinosobrunneus Hongo
右:ニセブドウニガイグチとでもしておこうか・・・。Tylopilus sp.
左:コビチャニガイグチ Tylopilus otsuensis Hongo
右:コガネヤマドリ Boletus aurantiosplendens T.J. Baroni
珍しくもなんともないが・・・。
ツブエノウラベニイグチ Boletus granulopunctatus Hongo
デイキャンプ場を超えて、どんどん奥へ進む。ほとんど人の入り込まない森の中の道にもウラベニヤマイグチは出ていた。
ウラベニヤマイグチ Leccinum rhodoporosum Har. Takah.
菌糸が積もった枯葉の中に沢山伸びていた。H氏はこのイグチは菌根菌ではあるだろうが、腐生性もある程度持ち合わせているのではないかと言った。僕もそうなのかもしれないと思った。
細道から森の奥を覗くと、明らかにウラベニヤマイグチと思われるイグチがポツポツと出ているのが見えた。ウラベニヤマイグチは勢力を拡大している。この日、一番多く出会ったヌメリコウジタケの次に多かったのは、ウラベニヤマイグチだったかもしれない。もう、この公園では少なくともウラベニヤマイグチは珍しいイグチではない・・・・。