ヤマドリタケモドキ Boletus reticulatus Schaeff.
あっという間に次の週末。この時期の週末に自宅で燻っていることは少ないのだけれど、今年は何か、モチベーションが下がり気味。その理由も何となく分っている。ま、そんなこともあるか。
土曜日は遅い朝飯を食べた後、昼前に自宅を出た。この一週間、突然土砂降りになったり、暑い日になったり、山のきのこ事情も目まぐるしく変わりそうな天気だった。それで、いつもの観察地をまた歩いてみようと思ったのだった。
その山に向かう途中の陽当たりの良い斜面、ヤマドリタケモドキが一つだけ出ているのが、車窓から見えた。写真だけでも撮っておこうと思って、車を停めて歩いた。ヤマドリタケモドキは食べるには遅すぎて、ついでに周囲を散策した。道の脇の松林との境に何か白いものがあるなと思って近づくと・・・・・
ヤグラタケ Asterophora lycoperdoides (Bull.) Ditmar
クロハツから出ているようだ。ヤグラタケって、きのこに生えるきのこ、図鑑では良く見るけれど実際にフィールドで見ることはそんなに多くない。僕自身も4-5回目ってところだろうか。
今回のヤグラタケは傘の径が2cm以上ありそうな健康優良児で、しっかり写真を撮った。
右のクロハツ上に出ているのはヤグラタケ成菌。左がその老菌で、傘の表が破れて胞子が飛んでゆく。襞から胞子が飛び出す、普通のきのことは違う。
老菌
これは、3cmくらいはありそうだ。山に向かう途中でこれだから、この先何かありそうな予感。また、車に戻って先に進んだ。