高速に乗ってから2時間が経過した。オレは二日酔いなので、助手席だ。途中、空の雲は厚く雨が降ったり止んだりだが、伊吹パーキングの辺りでは一段と暗くなり、雨も強まった。車窓から見えるはずの伊吹山は・・・・、何処?
関ヶ原ICで降りたが、山の上まで行くかどうか躊躇した。といって、ここまで走ってきてUターンするわけはないでしょ。伊吹山ドライブウェイに入り、登って行く。約30分で山頂の駐車場に着いた。暗くてガスが立ち込めている。そして雨。霧が濃くて車がどれほど停まっているのか分らないが、大型バスが2台と乗用車が10台位かな・・・・。
ツアーを途中で中止できないバスとおかしな奴ら。そのおかしな奴らの仲間入りだ。雨が止むのを車の中で待つことにした。
何しに来たのかな・・・・、自問自答。気晴らし?
それでも30分もすると、少し明るくなり雨も止んだ。レインウェアを着て、傘をトレッキングポールの代わりにして、車から出て歩き始めた。足元が悪いので、西の散策路を進んで頂上まで行くことにした。
もう、9月なんだからススキの穂が出ているのは当たり前か・・・・。ガスは晴れてきたり、また濃くなってきたり。
フジテンニンソウとサラシナショウマの斜面は良くは見えないが、花は盛りを過ぎているのは良く分る。
あの暑かった夏の日々からそれほど日にちも経っていないのに、こんな景色を見るとは予想していなかった。
歩き始めは、つい、何か咲いていないかと写真を撮ってしまう。何とかいう蓼の仲間、シオガマギク、クサボタン・・・
空は明るくなってきて、周囲の景色が見えるようになってきた。
何とか歩けそうだ。
マルバダケブキの花のあと。過ぎ去った夏。何か、哀愁が漂う。
ガスが晴れれば、また気分も変わる。
マルバダケブキの黒い花のあとの中にポツポツと白い花が咲いている。何だろう・・・・
一面のサラシナショウマ。
盛りは過ぎていても、やっぱり見応えがある。
無理をしても、やっぱり来て良かった。
白い花は・・・・、やっぱり、アケボノソウだった。
伊吹でアケボノソウを見たのは初めてだった。
遠くが見えるようになってきたが、暗い。
クガイソウの咲き残り
山紫陽花
フジテンニンソウの・・・・
この花を見ていて、夏の花火を思った。火をつけた花火がパチパチと燃えて、どんどん短くなっていく。もう、半分は燃えてしまっているのかな。
ミツバベンケイソウ
この夏、無明谷で出会ったベンケイソウの花の跡、ミツバベンケイソウだと思ったのだが、この花を見ると同じとは思い難いなぁ。来年の課題かな。
ルリトラノオとアキノキリンソウ 夏の名残り・・・・
リュウノウギクの蕾? 秋の準備・・・・
歩いていて、夏の名残りを探しているのか、秋の印を見つけているのか分らなくなってきた。
目を凝らして見えるのは、イブキアザミとかイブキトリカブトとか。
この緩やかな斜面の下の方にサラシナショウマが沢山見えているのがうっすらと見えている。
しばらく立ち止まり、ガスが晴れるのを待っては見たが変化はなかった。そして、山頂の土産物屋のある辺りに着いた。
ここから、さっきの斜面の下のサラシナショウマを見に、少し下った。
イブキトリカブト
雨に濡れてドロドロの斜面を転びそうになりながら下った先には・・・・
満足して、来た道を戻った。
登山道脇のワレモコウ
最近、見ると思い出が蘇るオトギリソウの仲間
山頂に戻り、休憩をした。
つづく。