福山では、いつものように魚や貝を肴に一杯飲みたかったのだが、母は食べに外出することも、自宅で食事を作る元気もないという。仕方がないので途中のスーパーで寿司、刺身、牛肉とか烏賊の一夜干し、納豆、そしてビールを買い込み夜と朝で食べた。
翌日は午前中はのんびり過ごし、積らない話??などをした。昼になりラーメンでも食べに行こうと誘うが、また袖にされてしまった。水曜日に白内障の手術を控えていて準備がいろいろあるらしいのだ。仕方なく、荷物を整理して車に積み、ラーメンを食べた足で帰路に着くことにした。
スタミナラーメン
これが食べたかった。暑い日が続くから元気つけなくっちゃね。
それから、昨日走った石灰岩の谷を北上してゆく。昨日、車を停めて写そうと思った景色を今度こそ、写した。この道を走るのは少々、遠回りなのだが気持ちが良いので良く走る。そして、走る途中に花のスポットがいくつかあるのだ。今日は、昨日寄れなかった谷を歩いてから帰宅する予定だ。
ラーメン屋を出てから1時間半後の3時半、谷の入口に着いてカメラだけ持って車を出た。谷は・・・・
車も通らず、最近は歩く人もなく荒れ果てていた。舗装された道の上を蔦が覆い始めていて、崖から落ちてきた倒木もそのままになっている。
谷に入ってすぐ、オオキツネノカミソリの花に出会った。
オオキツネノカミソリ
もう、そんな季節なのか・・・・。この仲間が咲くのは初秋という意識があって以前はなかなか花に出会えなかったのだが、こんな早くから咲いていたのだ。
カノツメソウ
今回、この谷を訪れた目的はギンバイソウの花を見るためだった。何度かこの谷でギンバイソウの葉を沢山見掛けたことがあって、花の咲く季節に来たいと思っていた。
その目的は谷に入って100m程歩いたところであっさりと達成されてしまった。
ギンバイソウ
葉の先は二つに割れているのが最大の特徴だ。花期は意外に短くて状態の良い花にはなかなか出会えない。
谷の反対側の斜面にはオオバギボウシが咲いている。
そしてまたギンバイソウの群生。
陽の当たっている所は見頃を過ぎているようだ。
少し進んだ日陰の岩壁に・・・・
ギンバイソウ
ひょっとしたらイワタバコも咲いているかもと思ったのだけれど・・・・
まだ1週間以上かかるかな。
昼なお暗き谷を歩いてきた。この谷に入ってからずっとヒグラシの鳴き声が響き渡っていた。人っ子一人いない暗い谷は奥に入っていくにつれて時として寂しく、心細くもなる。
やがて陽の届く明るい場所に出て、少しほっとする。
そして行き止まりになり、引き返すことにした。後は、来る時に写せなかったものを撮りながら戻るだけ。
写真を並べるだけにしよう。
イワタバコ
ギンバイソウ
ミツバベンケイ
オオキツネノカミソリ
車に戻ってきたのは4時40分。歩き始めてから1時間と少し。いつもに較べると随分早かったのは、やっぱり花の季節じゃないということなのだろう。それでも、今までじっくりと見ることができなかったギンバイソウを堪能できたのは良かった。ここから2時間弱走り、帰宅した。