バライロウラベニイロガワリ
登山道の合流地点を過ぎたところで状態の良いバライロウラベニイロガワリらしきイグチに出会った。かつてT氏がひとかけらを試食しただけで死の淵を彷徨ったという猛毒のイグチ、かもしれない。なるべく傷つけないように抜いたが、指で摘まんだところは素早く青変していた。
さて、合流点からしばらく山道を登る。
エゾスズラン
3年くらい前に北海道の西別岳で見て、それから蓼科でも見掛けた花。
30分余り、登ると傾斜は緩くなり歩きやすくなった。石原平に着いたのだろう。午後の2時を過ぎている。平らな所に腰掛けて昼のおにぎりを食べた。座ったまま見廻すと、きのこがポツポツ。
チチタケ
ツエタケ
さて、ここから先はしばらく急斜面を登り、1時間弱で前岳の湿原に行けるはず。しかし、どうも天気がよろしくない。進むか戻るか迷っているところにパラパラと雨が降り出した。前進を諦めて撤退することにした。この道の先は次回のお楽しみにしよう。
ハンゴンソウ
戻ると決めたら、一気に下る。何か、雨雲に追いかけられているようだ。
コモチミミコウモリ
1時間と少しで登山口上の小滝まで降りてきた。
登る時はゆっくりと見ることが出来なかったので、滝の周囲の植物も見てみた。
左:ミヤマアカバナ
右:キツリフネ
ミヤマセンキュウ
何とか雨に降られずに下山して車に乗り込んだ。それからシューパロ湖に向けて道を走るのだが、走り始めて間もなく土砂降りに。
余りに降りが酷く前が見えず、車をしばらく停めた。道はあっという間に川になり怖いほどだった。
この手の雨は止むのもあっという間だ。小振りになってからまた車を走らせた。道が舗装道路になった辺り、前方を見ると・・・・
道の先に何かがいる。犬か猫かなと思ったのだが、車を停めて良く見るとキタキツネだった。
ハイブリッド車は便利だ。ゆっくりとモーターで前進して、パチリ。
車を停めて観察していると、座ったり、寝転んだりした後、こっちの方に近づいてきた。何とも無防備な・・・・
後方から車が走って来て、前方からも1台、走ってきた。もう停まっていられない。ゆっくりと車を前に進めるとキツネは漸く僕の存在に気がついたようで、慌てて草むらの中に走って行った。
今日は長男の家に泊めて貰うので電波のある所に早く出て連絡を取らなければなるまい。
つづく。