翌朝、いつものように6時位に目が覚めた。幸い、二日酔いじゃない。となれば、今日は夕張岳に行こう!
何で夕張岳に登るから前夜は酒は控えて朝早く出発しよう!!とならないかというと、今回は連れがあることと、
やっぱり疲れでしょうかね。盆休みだからのんびりしたいという気持ちもあって、中途半端なんだよなぁ。
ホテルの朝食は7時からなので、それまでに荷物を整理する。連れも起こして朝食へ。バイキングだったけど、
こうなると和食一通りの後、洋食も少し、コーヒー、フルーツと満腹になるまで食べてしまった。
食事を終えて部屋に戻る途中、窓の外を見て驚いた。何だ、こりゃ?
ホテルの中からスキー場へ続くガラス張りの通路があるのだ。
何て贅沢なホテルなんだろう。ホテルの前にはゲレンデがあり、リフトが見えていた。
さて、部屋に戻り荷物を持ってチェックアウトする。そして外に出て見ると、ホテルの前にレストランがある?
昨夜、見てはいるのだが、再度見に行くと・・・・、駅舎だった。
ホテルとの間を覗いてみると駅のホームが見えた。一列、片面。
JR ゆうばり駅
石勝線夕張支線の終点 ゆうばり駅だ。単線でその最後に終着駅である印に、線路止めがある。もの寂しい風景だ。
かつて炭鉱で栄えた夕張の町の駅はここから離れた所にあり、既に廃駅となっているらしい。それでもホテルからみれば
ほとんど専用のような駅があって、ホテルの前には専用のゲレンデがあるのだから素晴らしい環境ということになるのかな。
そして、その脇には昨夜、食事を摂った店がある。
荷物を車に載せて出発したのは9時近かった。
途中、駅の近くで見つけたコンビニで昼飯を調達する。それと多めの水分。今度こそ、夕張岳登山口をめざしてひた走った。
やがて、道路の右側に大きなダム湖が出現。しばらく走ってから、道の脇のスペースに車を停めた。
シューパロ湖
不思議な景色だ。湖から枯れた木が見えている。
正面
中央に見えているのは夕張岳方面だろうか。
進行方向 斜め右
遠く、湖の上に橋がかかっているのが見えた。あの橋を渡って登山口へ向うのだ。
少し走り、水没した橋の見える所で車を再び停めた。
ここでこのシューパロ湖について調べたことを記しておこう。この湖は夕張川を堰き止めてできたダム湖で、
規模としては日本で2番目に大きい。以前には夕張川には大夕張ダムがあってダム湖があったが、その下流に
夕張シューパロダムが建設された。その竣工が今年の3月で、一気に水位があがり大夕張ダムとともに周囲の低い山は水に沈んだようだ。
水上に一部見えているのは水面下に沈んだ橋のアーチ部分であり、他にも三弦橋と呼ばれた珍しい工法の橋などが沈んだ。
今、水面上に出ている枯れ木は春の雪解け頃に水位が上がり、一度沈んだ木が夏になって水位が下がり、
再度、水面上に現れたのではないか。
車から降りて歩いたのがまずかった。周囲の植物が気になってしまい、カメラを片手に歩いた。
シラタマソウ
アメリカオニアザミ?
皆、帰化植物だ。
不明
フウロの仲間かと思って検索するが分らず。写真に移る蕊や蕾の形状を見るとアオイ科のような気がするが、分らない。
左:コゴメハギ
右:オトコエシ
左:ノコギリソウ
右:クサフジ ナヨクサフジではなさそうだ。
先を急がなければと思い、車に戻り橋を目指すと・・・・、道の脇に紫色の花が咲いていた。
ルピナス
ルピナスとシラタマソウ
ここではルピナスが野生化しているのだ。西欧の国と同じようだ。
再度、車に乗り橋を進む。車窓からの景色があまりに神秘的なので、また車を降りた。
白く見える木の間を夕張川が流れていたのだろう。
距離が長いわけではないが遠い。さて、今度こそ、この道を進み夕張岳の登山口へ走ることにしよう。いざ、行かん。
つづく。