エゾホソバトリカブト
シューパロ湖を後にして、しばらくは舗装道路を走った。道の両側には原野が広がっていて、薄暗くて見通せない。
樹下には熊笹が覆っていて単調な景色が続いた。一体、どこまで続くのだろうか。ナビには最初の内は車道が表示されていたが、
マップに記載されていないのだろう、途中から消えた。
舗装もなくなり地道を進んでゆくと薄紫色の花が咲いているのが見えて、車を停めた。エゾホソバトリカブトの名前は帰宅を知った。
淡い紫色で華奢にも見える姿は美しい。
車を降りたついでに、また散策をしてしまう。登山口は遠い・・・・。
トリカブトのつぼみとイケマの花
ウドの花
多分、ヨブスマソウ
北海道の花は自宅周辺のものと違って、イチイチ調べないと分からないものばかり。
北海道に来てから、実はあらゆるところで帰化植物の群生を見てきているのだが、その代表がオオハンゴンソウだ。
その風景は後で紹介するとして、森も深くなってゆくとその姿もほとんど見なくなり・・・・
オオハンゴンソウ
黄色い花を見つけて近づくとハンゴンソウやアキノキリンソウであることが多くなった。
車に戻り、また走る。車窓から見えるのはトリカブト、ハンゴンソウ、ヨツバヒヨドリなどの花。車を停めずに走り続けたが、
やがて周囲が明るくなり、カラマツ林が広がった。そして、下草の途切れたところの地面に黄色い中型のきのこが出ているのを、
見逃さなかった。また、車を停める。
多分、コガネヤマドリ
他にもいろいろと出ている。
イロガワリの仲間
老菌で何とも判断できず。異様な程の変色性の強さはイロガワリの仲間だろう。
モリノカレバタケ
フジウスタケ
ウメガサソウ
きのこじゃなかった・・・。
コガネヤマドリ
周囲にはきのこを狙う虫が飛び回っている・・・・
不知 ⇒ ニカワジョウゴタケ
ニカワタケとかの仲間かな。
探し回っていて、ランの花の後を見つけた。
不明のラン
??
ヤマトウバナとも違う。シソ科の何か。調べよう。 ⇒ ミヤマトウバナ
オニルリソウ
また、車に戻り進む。そろそろかなと思った所に看板が右側に出ていたが、よく見えずに通り越してしまった。
車を停めてサイドミラーを見ながらバックしようと思った時に、前方にエゾシカが立ってこちらの様子を窺っているのに気付いた。
驚かすのも可哀そうに思えて、写真を撮ってからバックするとエゾシカはバックした分、前に進んでくる。
若い雌のようだ。
看板を見て登山口まであと僅かであることが確認できたので、車を前に進めるとエゾシカは慌てて山に駆け登っていった。
いよいよ、登山だ。
つづく。