今日もきのこ 観察日記

野山を散策したときに見かけたきのこ、草花、虫などを書きとめておきたい。いろいろ教えてください。

今年も水色のイグチを。 本編 2       2016.09.10.(2)

2016-09-14 23:59:51 | きのこ など




 もう一つの水色のイグチの観察地に向かう時に途中で、少し道を外れて近くに住んでいる知り合いに連絡を取った。
今回の大学の先生や学生さんやN夫妻を加えると10人近い。それが突然、山の中の家の周囲に入ってきたらどう思うだろうか。

 目的地に着いて車の停めるスペースを確保してから知り合いに挨拶をした。実はきのこの発生具合を事前に問い合わせていたのだが、自分の目で確かめに来いと言われてしまった。ちょっと、ご無沙汰し過ぎたかな。。。。

 目的のイグチは何とか、一個体だけ。それ以外は盛りを過ぎた老菌だった。





見ての通り、青みは消えて赤茶色に変わって行く。





比較的新鮮だが、傘径が20cmを超える個体。





大学の先生が撮っていた被写体。




オオコゲチャイグチ
可笑しかったのは、T先生が今晩、帰ってから研究室で試食をしてみようと言いながら、この個体をお持ち帰りしたこと。





研究熱心な学生さん達は緩斜面の中程で議論をしていた。



 鳥取から来られていた方々は、早朝からの運転やおそらくは4ヶ所目の観察で疲れているのだろう。本当はこの先に、まだまだ、面白い名前すらないきのこが出ているのだが、今回はこれで終わりにしよう。

 林を出るときに斜面の木の根元に出ていた小さなイグチに気が付いた。それはヒメウグイスイグチだったのだが、T先生は意外なことにヒメウグイスイグチを見たのは今回が二度目だと仰って眺めていた。その様子を見ていたら写真を撮るのを忘れてしまった。


コメント (4)
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今年も水色のイグチを。 本編 1       2016.09.10.(1)

2016-09-14 07:52:40 | きのこ など




 水色のイグチの下見に出掛け、歩き始めて直ぐにタマゴタケに出会ったことは予告編で既に書いた。この場所では初夏と初秋にきのこが出ている時にはタマゴタケが出てくるので、これに出会うということは条件が良いというサインなのだ。ただ、1本だけというのはどうかな・・・・。

 しかし、次に出会ったのはヌメリコウジタケ。



   
ヌメリコウジタケ



 今日、様子を見ようとしているのはAureoboletus sp.でヌメリコウジタケの仲間だし、毎年、同じような季節に出始めるから、益々期待が高まる。



ヒメアンズタケ?
道から川に落ち込む斜面の苔の上からも小さなきのこ達。
 

 その後、川沿いで見つけたきのこ達は・・・・




Tylopilus sp.




ヌメリコウジタケ



   
クロコタマゴテングタケ



   
ヒメヌメリイグチ?
傘径4cm程。柄は粘性を持つ


   







サザナミイグチ?
孔口は薄紫色を帯びない。ウスキニガイグチ特有の臭いがしない。



   
cortinarius sp.
道から上の斜面に出ていた。クリフウセンタケには早いなと思ったら違った。


 
 さて、斜面から道に降りて歩いていると、後ろから車が2台。この話も予告編で書いた通り。N夫妻と鳥取大の先生方は午前中の観察では空振りだったそうで、この先の駐車場で昼飯を食べて待っているということだった。

 こちらはきのこを見ながら駐車場まで歩いて行く。




キクバナイグチ




テングタケ


 やがて、駐車場に着くと・・・・





食事中・・・。何もアスファルトの上にそのまま座らんでも・・・。


 しばらく話をするが、こちらは下見の積りで来ていたので昼飯を用意していなかった。何とも間がもたないので、先に様子を見ていると言って発生する辺りを観ておくことにした。




セイタカイグチ


 
 山の上に上がると、思ったより乾燥していてきのこの姿は少ない。そして問題の辺りで・・・・




Aureoboletus sp.
水色のイグチの老菌である。もう、遅かったか!と思ったが・・・・




成菌
ちょうど綺麗な頃かな。


 携帯で水色のイグチは「ないではない」と連絡を入れておいた。老菌の倒れ方が不自然で、誰かが来ているように感じた。後日分かるのだが、H氏が前日に観察に来て幾つかをサンプリングして今日、来られた先生に送ったとのこと。何とも、行き違いがあったようで・・・・




Tylopilus sp.
興味なし



Bletus sp.
これも名のないBoletus で、傘が15cmくらいになる。今年は数が少ないようで1本だけしか見つからなかった。あ、H氏がサンプリングしたかな。



   
ウツロイイグチとヤマドリタケモドキ
どちらもボロボロの老菌。




cortinarius sp.




コビチャニガイグチ



 ひと回りしたがN夫妻たちに出会わないので駐車場まで戻ったがもう山に上がっていた。再度、登りウロウロしていると漸く、成菌の出ていた場所で出会うことができた。流石に大人数だと数個体の水色のイグチに出会えたようだが、どれも老菌だったようだ。そして、気が付いたのはどれも傘が薄く、ペラペラだった。いつもと違う?

 先生方が撮影やサンプリングを終えたので、次の場所へ向かうことにした。


今朝はここまで。つづく。

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