『人間の証明』

作品名は「あの帽子・・・」のフレーズ同様よく知っているのだが見るのは初めてだ。

麦わら帽子がキーポイントのような映画だが、かといってそれがタイトルの「人間の証明」にどうつながるのか読み取れないかった。
時を経てわかりにくさが増したのかも知れない。
個人個人の「麦わら帽子」と重ね合わせてみても理解は届かない気がする。

ちなみに、私の麦わら帽子の思いでは、父の勤め先と私の通っていた保育園が近くにあったことで、ある日連れだされて麦わら帽子を買ってもらったことかな。
一緒に出掛けて買ってもらうなんて記憶はこれくらいかも知れぬ。
昼日中の暑い日差しの下、今は電化されて廃線となった当時の北陸線の踏切を渡って一緒に歩いたことを。

考えてみれば、父となりこどもと出かけて何かを買ってあげたということもないなぁ、ということにも気づいてしまう。
父親なんてそんなものなかと父親と父親となった私との類似からついそう思ってしまう。
世の中の父親というのはもっと違うのかも知れないが・・・